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2016/03/02

「家族の監督義務、総合的考慮」…最高裁初判断

「家族の監督義務、総合的考慮」…最高裁初判断

 管理可能性がない場合、帰責性がないと言うしかない。
 これって、やはり社会的な通念なのでしょうね。

 そして、家族を勝たせて、JRを敗訴させたとしても。
 社会が負うべき対策という課題は、ずっしり残る。


「家族の監督義務、総合的考慮」…最高裁初判断
2016年03月01日 21時32分

 認知症の男性(当時91歳)が徘徊して列車にはねられた事故を巡り、家族が監督義務を怠ったなどとして、JR東海が男性の妻(93)と長男(65)に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が1日、最高裁第3小法廷であった。

 岡部喜代子裁判長は「家族が監督義務者にあたるかどうかの判断では、監督が可能で容易な立場だったかなどを総合的に考慮すべきだ」とする初判断を示した。その上で、妻と長男は監督義務者ではなかったとし、1、2審の賠償命令を破棄して請求を棄却した。家族側の逆転勝訴が確定した。

 裁判官5人の全員一致の判決。在宅介護を担う家族の負担が軽減される一方、被害回復が難しくなる可能性がある。5人のうち2人は判決理由について、「長男は監督義務者にあたるが、自分の妻を男性の近くに住まわせるなど義務を尽くしており、免責される」という意見を付けた。

 (略)

 判決はまず、配偶者や長男だからといって無条件に監督義務者だとする法的根拠はないと指摘。〈1〉介護者の生活や心身の状況〈2〉同居しているか〈3〉財産管理への関与〈4〉認知症の人が日常的に問題行動を起こしているか――などを総合的に考慮し、監督することが可能で容易な場合に限って監督義務者と判断できるとした。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160301-OYT1T50137.html?from=ytop_top

【臨時掲載のお知らせ】平成28年3月1日付け最高裁判所第三小法廷判決

 最高裁は、次の1審の長男についての判断について、結論は妥当とした。

「(2)第1審被告Y2がAの長男として負っていた扶養義務は経済的な扶養を中心とした扶助の義務であって引取義務を意味するものではない上,実際にも第1審被告Y2はAと別居して生活しており,第1審被告Y2がAの成年後見人に選任されたことはなくAの保護者の地位にもなかったことに照らせば,第1審被告Y2が,Aの生活全般に対して配慮し,その身上を監護すべき法的な義務を負っていたとは認められない。したがって,第1審被告Y2は,Aの法定の監督義務者であったとはいえない。また,第1審被告Y2は,20年以上もAと別居して生活していたこと等に照らせば,Aに対する事実上の監督者であったともいえない。」

 長男の扶養義務は、引取義務を意味しない、経済的扶養中心の扶助義務だった。
 法的な監督義務者ではなかったし、事実上の監督者でもなかったと。

 その上で、最高裁は、妻について、

「精神障害者と同居する配偶者であるからといって,その者が民法714条1項にいう『責任無能力者を監督する法定の義務を負う者』に当たるとすることはできないというべきである。」

 とした上で、

「Aの第三者に対する加害行為を防止するためにAを監督することが現実的に可能な状況にあったということはできず」

 とした。

 で、補足意見ですが。

 岡部喜代子裁判長は、長男は、本件の場合、監督者に準ずる者だという。
 ただし、監督義務を怠っていないのだと。

 置かれた立場で最善を尽くしていれば、仕方ないじゃないのでしょうか。
 分かる気がします。

 ただ、ただですね。
 プロがやる場合は、かなり厳しい判断になりそうに読めます。

 あと、長男という立場だけで、一般化しているわけではないと。
 その点も付言してありますね。

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