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2016/11/15

非監査業務に注力し、監査業務の品質管理が脆弱との指摘

非監査業務に注力し、監査業務の品質管理が脆弱との指摘

 金融庁サイトでの勧告ですが、ドキッとする事務所もあるのでは。


監査法人よつば綜合事務所に対する検査結果に基づく勧告について(公認会計士・監査審査会)

 よつば綜合事務所って、神門剛先生が代表でしたね。

代表者紹介

 かつて、「留保金課税の実務」には、お世話になった気が。

 しかし、勧告における指摘内容は厳しい。

「1.業務管理態勢 最高経営責任者である代表社員(以下「代表社員 CEO」という。)は、非監査業務の拡大に注力する中、グループ法人の運営に主として従事しており、他の代表社員も、自己の個人事務所の運営に主として従事していることから、いずれの代表社員も当監査法人の品質管理業務にほとんど関与していないだけでなく、監査実施者の専門的能力が不足しているなど監査実施態勢が脆弱であることを認識していない。」

 要するに、税務中心なので、監査の品質向上意識がないだろうと。

「2.品質管理態勢 (独立性等の確認) 当監査法人においては非監査業務のウエイトが高く、またグループ法人から非監査業務を受託しているなど、独立性の確認手続は重要なものとなっている。しかしながら、 独立性の確認手続を職員に任せきりにしていることから、独立性の確認に関連して入手 すべき確認書について入手できていないものがみられる。また、インサイダー取引防止 に関連して入手すべき業務提供先の特定有価証券等の売買等を行わない旨の誓約書についても入手できていないものがみられる。」

 税務やコンサル中心だから、利益相反問題への意識も甘くなるでしょと。

「3.個別監査業務 代表社員 CEO を含めた業務執行社員は、不正に関連した監査の基準や収益認識に関連した項目を含め、現行の監査の基準で求められる水準に関する理解・知識が不足してい る。 このようなことから、会計基準に反する売上計上が判明し過年度の決算書を訂正するに至った監査業務において、職業的専門家としての懐疑心を発揮して不正による重要な 虚偽表示を示唆する状況に該当するかを十分に評価すべきであるにもかかわらず、被監 査会社の誤謬であるという主張を批判的に検討することなく受け入れている。」

 古い知識のままで、今の基準や実務にアップデートできていないと。

「このように、検証した個別監査業務においては、重要な不備が認められるほか、広範 かつ多数の不備が認められるなど、当監査法人の個別監査業務は著しく不十分である。 」

 うーん、ここまで書かれちゃうんだ。

 ただ、監査業務と税務業務を同時にやっている中堅公認会計士事務所では、決して他人事ではないでしょうね、これ。

 私は、現在、監査業務ゼロなので、この手の心配はないのですが。
 世の中厳しくなってきましたね。


 

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