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2017/02/17

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。


...短文の効用

....P84
竹内 (略)
 書き方としては、基本的には自然に文章を書いていって、読み返しながら「ちょっと長いかな」と思ったところを分割しています。

...とにかく「削る」練習をする

◆削るところから、推敲は始まる。
 この苦痛な作業に耐えることが、普通の人にはなかなかできなかったりするのですが。

....P88
竹内 (略)
 とにかくリズムが素晴らしいと思いますが、無駄なことを一切書いていないんですね。

◆推敲、推敲、また推敲。
 そぎ落とした結果、残るものが無駄のない文章。

...簡潔であることの強み

....P91
竹内 (略)
 それで、私がなぜこの文章を「うまい」と思ったのかというと、刈り込もうと思っても、これ以上刈り込むところがまったくないんです。一文字も減らすことができない。

◆完成というのは、削る部分がなくなったこと。

...「誰に読んでもらうか」を意識する

....P93
池上 (略)
 「読者」によって、あるべき姿が変わっていく。だから、「これは誰に読んでもらうものか」を常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になると思います。少なくとも、その意識を持つだけで、格段に「読者にとって読みやすい文章」が書けるようになる。

◆読者を想定しない文章というのは、あり得ない。
 いや、他人に読ませないのなら、どうでもいいのですが。

...好きな表現は「使ってはいけない表現」?

....P98
竹内 (略)
 でも、この「好きな言葉」や「好きな表現」というのは、本当はあまり「使ってはいけない言葉」だと思います。
 将棋の世界に、大山康晴十五世名人という大棋士がいました。「得意な手は何ですか」と問われて、「プロに得意な手なんてありません。得意な手があるならアマチュアです」と答えたという話があるんです。私は、これにギャフンとなりました。

◆これは、プロの心得という話で、弱点を残していては勝てない。
 逆に言えば、得意があるということは、弱点もあることになる。

 いかに「全体の」レベルを高めていくか。
 それがプロの思想。

....P101
竹内 そう。もっと良い表現があるかもしれないのに、「収まりの良さ」で安易に選んでしまうわけですから、「手抜き」そのものです。
 本当にできるかどうかはさておき、無限の表現の中から、一番ぴったりくる言葉を持ってくるのが、私たちの仕事のあるべき姿でしょう。

◆何度も、何度も、何度も、繰り返すしかない。

...なぜその本が好きなのかを分析してみる

...「控えめな表現」の効用

 続きます。

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