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2018/03/12

ポルスト(POLST)って何だ(生命維持治療に関する医師による指示書)

ポルスト(POLST)って何だ(生命維持治療に関する医師による指示書)

 大事なのは、家族の意思ではなく、本人の元々の意思なのですね。


「寝たきりはイヤ」ドクターG・林寛之医師が実父のためにしたこととは
07:00AERA dot.

 (略)

■元気なうちに、最期を迎える時の意思を確認しておく

 ただ、実は今はもう「救急医療イコール老年医療」になってきています。

 例えば、98歳の高齢者が救急搬送されて来る。誤嚥性肺炎で6回目の救急搬送、そのたびに入院して持ち直していたけど、今回はもう瞳孔が開いて、救急隊が心マッサージをしている。

 そういう時、よく若い先生方が「人工呼吸器につなぐか、強心剤を使うか、どこまでやるのか、ご家族が決めてください、もう時間がありません! どうしますか!」って言うんです。そうすると家族は焦って、「ぜ、全力でお願いします!」となる(笑)。

 それでまた心臓が動き始めてしまって、ICUに入って1泊50万円も100万円もする治療を2、3日続けて、結局亡くなるんです。その200万〜300万円の医療費は税金で払う。どうしてこんな、無駄な医療をするんでしょうか。

 こういう場合には、「蘇生しても植物状態で人工呼吸器につながれ、施設に入るか、家に連れて帰ってご家族が面倒を見なければならないのですよ」という説明の仕方をすると「いや、うちのオヤジはもう十分生きたから結構です」と言う人が多いですね。

 また一番大事なのは、「ご家族の方が決めてください」ではなくて、「ご本人が元気だった時、どんな最期を迎えたいと言ってましたか」と聞くことです。寝たきりは絶対にイヤだと言ってました、そうですか、ではご本人の意見を尊重しましょうか、と。

 家族としては、「蘇生をしないでくれ」というと自分の責任で親が死んだように思うので、かなり過大な負担になるんです。それが分からずに、あなたが決めてください、と言っている医者は多いですね、まだ(トホホ……)。

 (略)

 いずれにしても本人が元気なうちに、主治医が最期を迎える時の意思をきちんと確認しておかないとダメなんです。そういう意味では医者の教育は非常に大事です。

 今はPOLST(Physician Orders for Life−Sustaining Treatment:生命維持治療に関する医師指示書)というものがあるので、それを作っておくべきだと思いますね。POLSTは医者の処方箋と同じです。蘇生してはダメと指示されていれば、してはいけない。リビングウィルを持っている人がいますが、あれはあくまでも患者さんの主張にすぎないので、医者はそれを無視して治療をしても構わないんです。

 (略)

 僕自身は、年を取って身体が利かなくなったら施設に入る。家族の24時間介護は疲弊します。仕事でやる人たちは時間で交代ができるし、オムツ替えなども上手です。そのほうが安心して任せられる。そして、蘇生は絶対にしない。特に誤嚥性肺炎は、病気というより老衰からくる機能障害ですから、それで治療なんか一切しない。そのためにも、将来的にはPOLSTをきちんと作っておこうと思っています。

※『医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり』から

https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2018030100105.html

 なるほど、リビングウィルとは別概念なのですね。
 明確に、自分はどうすべきかを医師との対話で明確化し、文書にする。

 それが、POLST(ポルスト)だと。

 「生命維持治療に関する医師指示書」(Physician Orders for Life-Sustaining Treatment))が正式名称らしいですが。

 で、米国では既に、死亡者の3分の1が保持していると。
 それは、病院や施設の殆どで記載を求められるからだと。

 下記の2014年記事で扱われています。


Published: August 17, 2014
特集 生の終わりに
[Webオリジナル] 終末期をめぐって - ポルスト(POLST)、究極の「事前指示書」は高齢者医療をどう変えるか
http://globe.asahi.com/feature/side/2014081400024.html

 で、米国では先行概念で、アドバンス・ディレクティブ(AD)があると。
 終末期医療云々ではなく、誰でも成人なら記載できる事前指示書だと。

 このADでは救命医療で対応できない事態が増えてきたので。
 医師は患者と対話しつつポルストを事前記載して作成する。

 そして、これを登録システムに入れるのですね。
 救急隊員らが、現場で確認できるようにしているのだと。

 まだ、日本では知られていない概念ですが。
 今後、重要な概念として周知されていきそうな気がします。

 いや、日本の場合、まだまだこれから、かなとも思いつつ。

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