カテゴリー「将棋・囲碁」の31件の記事

2017/11/18

指した手が最善

指した手が最善

 産経新聞平成29年11月9日掲載の黒沢怜生五段対川上猛六段棋聖戦1次予選観戦記より。


指した手が最善

 対局中はミスをしても後悔せず、指した手を生かすのが大事という「指した手が最善」という言葉が将棋界にはある。
「後悔先に立たず」のポジティブ版だ。
 筆者は奨励会時代の森下卓九段に教わり、座右の銘にしている。
 高校進学を決めた藤井聡太四段に谷川浩司九段がこの言葉を贈り、また、師匠の杉本昌隆七段は「選んだ道を最善手にするのは本人しだいです」と語った。

 (略)

(勝又清和)

 うん、もうすぐ使いました。
 覆水盆に返らずでは、あんまりですが、これなら前向き。

| | コメント (0)
|

2017/10/26

18歳から25歳までが流動性知能(思考力・計算力など)のピーク

18歳から25歳までが流動性知能(思考力・計算力など)のピーク

 「流動性知能」という言葉を初めて知りました。
 メモで残しておきたく。


藤井聡太四段が高校進学決断 名古屋大教育学部付属高へ
2017/10/26(木) 5:00配信
スポーツ報知

 (略)

 藤井四段は、以前から「18歳から25歳までが流動性知能(思考力・計算力など)のピークで(高校に通う15~18歳は)大事な時期なので難しい選択になります」と揺れる胸中を吐露していた。

 (略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171026-00010000-spht-soci

 で、知能は、

[1]流動性知能(fluid intelligence)と
[2]結晶性知能(crystallized intelligence)

とに分けられるのだと。

 前者の向上には、「Nバック課題」というトレーニングが効果があったと。


2011.06.23 THU 13:02
流動性知能を向上させる簡単な訓練:研究結果

小中学校の子どもたちに『Nバック課題』というトレーニングを1カ月受けさせたところ、遺伝の影響が強いとされる「流動性知能」が大幅に向上し、トレーニング終了後も効果が持続したという。

通常、知能はふたつの異なる要素からなると考えられている。すなわち、流動性知能(fluid intelligence)と結晶性知能(crystallized intelligence)だ。流動性知能とは、新たな問題を解決し、未知のパターンを認識することにかかわる能力全般を指す。結晶性知能とは、特定種類の知識によって構成されるものだ。流動性知能は教えて伸ばすことが難しいため、人間の思考力の中でも、遺伝の影響が大きい要素だという見方が強い。

しかし、ミシガン大学の研究者たちはこのほど、単純なメンタル・トレーニングで流動性知能を向上させることが可能だということを示した(研究論文はPNASに公開されている)。

 (略)

TEXT BY Jonah Lehrer
TRANSLATION BY ガリレオ ?高橋朋子/合原弘子

WIRED NEWS 原文(English)
https://wired.jp/2011/06/23/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%82%92%E5%90%91%E4%B8%8A%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AA%E8%A8%93%E7%B7%B4%EF%BC%9A%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%B5%90%E6%9E%9C/

 「Nバック課題」って、どんなものか。
 文中にもあったが、確かに、あまり面白くなさそう。


 あなたがすることは9つのマスに一定時間表示される数字または■のパターンを記憶し答えることです。
 ただしあなたが答えるのはレベル数だけ前のパターンです。

ワーキングメモリーを鍛える2(n back task)

 しかし、藤井4段って、本当に中学生なんだろうか。
 思索的というか、多読的というか。

 なんか、普通に大人に混じって会話できそうな感じだ。

| | コメント (0)
|

2017/08/06

AIは「前よりも確率的にパフォーマンスが上がること連続的にやっているだけ」(羽生先生)

AIは「前よりも確率的にパフォーマンスが上がること連続的にやっているだけ」(羽生先生)

 「ファイナンス」平成29年3月号より。

 なるほど。
 AIが人間を全て凌駕したわけではない、と言って良いのですね。


羽生 (略)

 なぜかと言うと、つまり、ここに人間の心理の微妙な違いがあると思うのですけど、コンピュータがやっているのだから万能だとか完璧だとか100%だというのは大きな誤解で、ディープラーニングがやっているのは前よりも確率的にパフォーマンスが上がること連続的にやっているだけなのです。それは100%の回答ではないです。以前は70%だったのが今度は71%になって、次は72%になるということで、それが完全な答えではないと言うことも広く伝えていくことが普及の要になると思っています。また、「真実は何か」と聞かれたときに、AIはAIで間違いなく人間の持っていない大きな知性だと思いますが、それを人間が補完することによって、真実により近づいていけるのではないか、それは決して完全なものではないでしょうけど、前よりは少なくとも良い状態で進歩したと言えると思っています。


超有識者場外ヒアリングシリーズ
文化・科技編:羽生 善治 棋士(三冠)(王位・王座・棋聖)
「ファイナンス」平成29年3月号

 小松左京の思想と同じですね。

 AIと人間の協業をいかに考えていくべきか。
 ついに、そのような時代に入ったということなのでしょう。

| | コメント (0)
|

2017/08/05

創造性とはなかった組み合わせを見つけるということ(羽生先生)

創造性とはなかった組み合わせを見つけるということ(羽生先生)

 「ファイナンス」平成29年3月号より。

 山を切り開いた後は、AIが量で圧倒するだろう。
 しかし、その手前が、人間の発想力の勝負。


羽生 (略)

 モチベーションを想像のためにどう維持するのかは難しい問題ですが、私が思っているのは、今ある全ての創造性の99%は、今までにある今までになかった組み合わせだということです。創造性とはなかった組み合わせを見つけるということなので、AIが進歩してくると最適化は得意なので、更にそこから加速的にいろんな手が見つかるとか、あるいは自分の発想が広がるとか、そういうことがあるかなと思っています


超有識者場外ヒアリングシリーズ
文化・科技編:羽生 善治 棋士(三冠)(王位・王座・棋聖)
「ファイナンス」平成29年3月号

 今まであるものを、今までと違った目線で見ることができるか。
 それが、創造性なのでしょうね。

| | コメント (0)
|

2017/08/04

羽生先生が弟子を採らない理由

羽生先生が弟子を採らない理由

 「ファイナンス」平成29年3月号より。

 こんなところで、羽生先生が対談しているのでビックリ。

 なるほど。
 深謀遠慮なのですね。


羽生 私自身は実は弟子は一人も採っていないのです。それには理由があって、私の実家は八王子市なのですが、地元の道場から大体1年で3人とか5人とか、多いと10人くらいがプロの棋士を目指します。なので、全員が全員を私の弟子にするというわけにはいかないのです。そこで私が「弟子にするか、弟子にしないか」という判断をしてしまうと、その段階で区別をつけることになってしまう。この子は有望だから採って、この子は有望じゃないから採らないという、実質的なふるいに掛けることになってしまうので、一切弟子は採っていないわけなのです。

 (略)

 また、全般的な傾向としてあるのが、例えば親御さんのほうが、棋士になるということに対して過剰な期待をするという面があって、私の弟子になったことで将来が保証されたような勘違いをされる可能性があります。結局は全て本人の努力次第なのですが、初期の過大な期待を防ぐためにも、現状弟子を採っていないのです。


超有識者場外ヒアリングシリーズ
文化・科技編:羽生 善治 棋士(三冠)(王位・王座・棋聖)
「ファイナンス」平成29年3月号

| | コメント (0)
|

2017/07/02

「不動心論」大山康晴

「不動心論」大山康晴


「不動心論」大山康晴
KKロングセラーズ 2017/5/19

 将棋の十五世名人大山康晴先生が不動心について語ると。
 当然ながら、座右の銘である「忍」の心を語るわけですが。

 単なる道徳論ではなく、稀代の勝負師の言葉と感じさせます。

 もちろん、本人が一から書いたとは思えませんし。
 恐らくは、河口先生か誰かの手によるものなのでしょう。

 しかし、ご本人の口から出た言葉なのだろうなと感じることが幾つか。
 まさに第一人者ならではの洞察が出てきます。

 この本で特に感動したのは、訂正力という言葉です。
 体力が落ちていると、訂正力が落ちてしまうというのです。

 勝負の世界は、最後で間違えた方が負けると言います。
 一局をノーミスで終わるのはまず不可能と、米長先生がかつて喝破した通り。

 であれば、いかに訂正力を発揮しあうかが、勝負の中心になる。
 なるほどです。

 かつて、ゴルフのプロたるゆえんは、リカバリーショットだと。
 誰かがが言っていたことに通じます。

 このあたり読むだけでも、買いの本だと思います。

 あと、我慢できるのも才能だというのも、納得です。
 技術でなく、性格を育てることの意義は、まさに現代的テーマでしょう。

 大山先生が亡くなられたのは、平成4年のことですから。
 既に、もう25年が経過しています。

 たぶん、かつて出た本の再刊行版だと思うのですが。
 お勧めです。

| | コメント (0)
|

2017/06/27

「失敗した」とつぶやいたり、膝をたたいたり

「失敗した」とつぶやいたり、膝をたたいたり

 瀬川先生も言うように、勝負師としては、あまり好ましくないとされますが。
 それでも、勝っちゃうんだもんな。


「そこだけは中学生らしい」と語るのは、15日の順位戦で深夜までもつれ込む接戦を演じた瀬川晶司五段(47)。自身は不利な形勢や悪手を指したことを相手に悟らせないように「ポーカーフェースに努めている」が、藤井四段は「失敗した」とつぶやいたり、膝をたたいたりして焦る様子を見せた。「『しめしめ』と思った。ただ、踏みとどまられて、私が先に失敗してしまった…」

2017.6.26 23:20更新
【藤井四段記録更新】
「若いのに老獪」「一瞬で急所突く」「唯一、中学生らしいのは…」 対戦相手が強さを証言
http://www.sankei.com/life/news/170626/lif1706260052-n3.html

 それにしても、29連勝もですが。
 四段デビュー後無敗って、強過ぎですね。

 三浦九段事件やAIがプロを凌駕するなどの暗い話のある中で。
 うちの母親ですら気にする藤井四段の話題は、将棋界の明るいニュース。

 うまく育って欲しいですね。

| | コメント (0)
|

2017/06/15

中学3年生プロ棋士 藤井聡太四段が26連勝(NHK)

中学3年生プロ棋士 藤井聡太四段が26連勝(NHK)

 すごい。
 また勝ったのですね。


中学3年生プロ棋士 藤井聡太四段が26連勝
6月15日 22時57分

 阪口戦の最後で勝ちを拾ったラッキーもあり。
 新記録達成まで突っ走りますか。

 それにしても、短期間でどんどん洗練されていく感があり。
 これが若さの勢いというものなのでしょうか。

 うらやましいなぁ。

| | コメント (0)
|

2017/03/05

将棋は「指す」であって、「打つ」ではない

将棋は「指す」であって、「打つ」ではない

 どうして棋戦主催新聞社で、こういう間違いが起きちゃうのかな。


最後の順位戦の対局で第一手を打つ加藤一二三九段=2日午前、東京都渋谷区の将棋会館、竹花徹朗撮影
http://www.asahi.com/special/timeline/katohifumi/?iref=comtop_fbox_u06

 個人的には「ひふみん」はやめて!って感じ。

 ただ、かつては、奇人変人報道されたこともありますが。
 最後は愛されて引退となるのであれば、それはそれでいいのかもなぁ。

| | コメント (0)
|

2016/11/24

将棋界の今回の事件は、元々の伏線ありき、なのかな

将棋界の今回の事件は、元々の伏線ありき、なのかな

 なんか、昔少しだけ聞いた気がしますが、当時は気に留めず。
 しかし、今にして思えば、ふーんという。

 真実は分かりませんけれど。
 三浦九段の元々の姿勢がどうなの、というのが一部の棋士にはあったのかも。


渡辺竜王が質問三羽烏と先輩棋士を酷評した事件があります。

三浦弘行九段が村山慈明六段に、
研究会に出てもいないのに電話で成果だけ聞きだすということをしたことがあり、
それがきっかけで渡辺竜王が三浦九段、深浦九段、丸山九段のことを、
質問三羽烏とNHK将棋講座の観戦記で述べた事件です。

渡辺竜王は
「若手にメールや電話で聞くのはA級棋士としての自覚に欠けると思います。
そういう人たちの将棋は並べる気もおきませんね。

目新しい手を指しても、どうせ誰かに聞いたんだろ、と思ってしまいますので。
こういう人には負けたくないです。」

と先輩棋士をばっさり斬りました。

http://kishikawa.doorblog.jp/archives/31237270.html

 で、丸山先生が三浦九段を擁護するコメントがありますけれど。
 これも、この文脈で読むと、いろいろ考慮要素はあるよなと。

 少なくとも、決め打ちで、白だとか、黒だとか、言うのは早い。
 そう思います。

 ちなみに、渡辺竜王は、既に生じていた疑惑を具体化しただけと思います。
 確かに、嗅ぎまわっている人たちの存在は、既に知られていたのですから。

 ただ、敢えて言えば、三浦九段に、通常の人間並みの対応力があるかという。
 根源的な問題があった気がします。

 彼が白でも黒でも、多分、似たような対応をしたのではないかと。
 考えてみると、今のアプローチでは、そもそもまずかったのだろうなと。

 そこまで読み切って、大人の対応ができるまで、渡辺竜王は待つべきだったのか。
 後付けなら、なんとでも言えますが、現場では、代替手段が浮かばないよな。

 世の中の常識で見れば、棋士の多くは、非常識人の部類だということを。
 たぶん、世の中の多くの人たちは、知らないでしょうね。

 医師の中でも、一定程度、非常識な人たちが少なくないことは知っていても。
 同じようなことがあるという想像は、なかなかできないのかも。

 ということで、私は、今回の件、どちらが正しいかはわかりません。
 しかし、普通の人の目で見てコメントするのは、多分間違いと思っています。

 妄言多謝。

| | コメント (0)
|

より以前の記事一覧