カテゴリー「刑罰・えん罪」の42件の記事

2018/07/12

浸水で無人コンビニ、男らATMこじ開け試みる(読売新聞)

浸水で無人コンビニ、男らATMこじ開け試みる(読売新聞)

 以前からの、私の主張なのですが。
 災害時の犯罪は、通常の3倍の刑罰を与えてちょうど良い。


浸水で無人コンビニ、男らATMこじ開け試みる
読売新聞 2018年07月11日 11時59分

 (略)

 県警によると、3人は9日午前~10日未明、高梁市内のコンビニ店に侵入し、現金自動預け払い機(ATM)をこじ開けて現金を盗もうとした疑い。男は容疑を否認し、少年2人は認めているという。

 店は高梁川の氾濫で浸水。9日午前まで後片づけなどを行っていたが、その後、無人になっていた。10日未明に見回りに来た警備員が、ATMに不審な傷があるのに気付いて110番し、高梁署員が現場近くにいた少年2人を見つけて事情を聞いていた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180711-OYT1T50049.html

 気持ち的には、3倍でも足りないけれど。

 あ、性犯罪の場合であれば、10倍でもいいですね。
 ペドなら、去勢・ロボトミーすら、私は肯定してよいと思います。

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2018/04/24

学生のための法律ハンドブック

学生のための法律ハンドブック


学生のための法律ハンドブック
弁護士は君たちの生活を見守っている!
近江幸治・弘中淳一郎編著
成文堂 2018年3月30日初版第1刷発行

 民法専門家の早大近江教授とあの弘中弁護士が編著者。
 どういう組み合わせなのかと思いつつ、手に取りましたが。

 日常生活の中での法律上の疑問やトラブルについて。
 弁護士目線で解説と注意喚起している書籍。

 現代的な目線で諸問題を扱っているだけでなく。
 "DIRECTIONS"として、解決の方策を示しているのが特徴。

 例えば、「73 未成年にタバコを販売してしまったら?」。
 ちょっとビックリしたのですが。

「A君が、警察官の言うなりに、罪を認めてしまうと、……」

 これまでの類書では、まずあり得ない書きぶりでしょう。
 規範論ではなく、実際どうするんだ、という話ですから。

 まさに、相談者目線の徹底のリアルトークという感じ。
 で、上記の話は、

「 (略)。A君の場合は、既に警察の捜査が開始されています。警察官や検察官の取り調べに対して、A君のみの判断で応じることは危険です。防犯カメラの映像などの客観的証拠や、同僚の証言によって、争うことができるかもしれませんので、まずは、弁護士に相談し、今後の対応について助言を受けるべきです。」

に続く。

 今までの本だと、弁護士に相談しろで終わっていたでしょう。
 多少なりとも、具体性をもって書いてあるのは素晴らしい。

 それにしても、この項目セレクションはエグいですね。
 現実がそうなんだと言えば、それまでですが。

 「39 友達がパパ活をしている!」とか。
 「79 学費が足りず、風俗店での勤務を考えています」とか。

 もちろん回答・解説はまじめですが。
 項目を眺めていると、世も末感たっぷり。

 で、帯では「大学に入学したらこの1冊!」とありますが。
 個人的には、高校生くらいで読ませた方がいい気がします。

 大学生じゃ遅いんじゃないかな、なんちゃって。
 

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2018/04/19

本当なら悪質なハニートラップ疑惑じゃないの

本当なら悪質なハニートラップ疑惑じゃないの

 この取材を命じたのは、継続させたのは誰なのですか。
 そこを明らかにするのが、セクハラ被害を申立てる大前提でしょう。


【財務次官セクハラ疑惑】
テレビ朝日コメント「自らの身を守るために会話の録音」「要請を受けて録音の一部も提供」
産経新聞 2018.4.19 00:50更新

 (略)

 この社員は、1年半ほど前から数回、取材目的で福田氏と1対1で会食をしましたが、そのたびにセクハラ発言があったことから、自らの身を守るために会話の録音を始めました。今月4日に福田氏から連絡を受け取材のために1対1で飲食の機会がありましたが、その際にも、セクハラ発言が多数あったことから、途中から録音をしました。

 (略)

http://www.sankei.com/affairs/news/180419/afr1804190005-n2.html

 だから、何度も会ったというのか。
 だから、繋ぎ合わせた録音を無断で公開したというのか。

 全て、なんか異次元の会話に思える。
 相手を全て飛び越えている。

 これで、今後、自らの身を守るため、個別取材には誰も応じなくなる。
 主張が事実なら、第二の西山事件まがいですね。

 相手に期待を持たせて、継続的な会話を続けた。
 自分が取材の利益を得る目的で、相手と会ったのではないのか。

 そうではなく、誰が、何度も会うことを強制したというのか。
 取材の自由・録音の事由など、論点山盛り。

 学者の方々が、これをどう扱うのか。
 人権観の本質が問われるでしょうね。

 それにしても、これがセクハラだと堂々と主張できて。
 会社もそれを後押しするのか。

 少なくとも、使用者として自分が命じた取材ではないのか。
 その矛盾を何も感じないのだろうか。

 あぁ、周防監督に、是非コメントとって欲しいな。

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2018/04/18

財務省事務次官のセクハラ発言、3ヶ所での音声を合成した可能性(ハム速)

財務省事務次官のセクハラ発言、3ヶ所での音声を合成した可能性(ハム速)

 やっぱりで、予想を裏付ける検証記事が出ました。


財務省事務次官のセクハラ発言、3ヶ所での音声を合成した可能性(ハム速)

 電車内痴漢でっち上げ事件の怖さは分っても。
 こういうことには、実感が伴わないのが衆生だということか。

 捏造行為の怖さこそ、叩かれるべきでしょうに。
 誰も福田さんの味方をしてあげないって、怖い世の中だなと。

 と思っていたら、大杉教授が冷静なコメントをしていたのですね。


大杉 謙一 @osugi1967
今回の財務省の処置に憤っておられる皆さんの人権感覚って相撲協会を擁護した池坊氏とよく似ている(事実を明らかにせずに結論を出そうとする)と思うのだが。あの音声ファイルだけで事実認定はできないでしょ。
15:57 - 2018年4月16日

 確かにね。
 池坊氏は自分が責められると、逃げ込もうとしたしね。

 人権派を標榜する人は、誰かの人権を破壊することを躊躇しない。
 自分が守るべきと思った別の人の人権を守るためなら。

 結果、それが勘違いであったとしても。
 言い訳だけで、また同じようなことを繰り返す。

 そうか、だから、ガソリーヌ嬢のような不整合な生き物が登場するのだ。
 あっちとこっちで、矛盾していても、本人は何も違和感を感じない。

 そういう人同士だから、何もおかしいと思わないで担ぐ。
 こういう人達が群れるのって、必然なのですね。

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2018/04/14

公文書改ざん 佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず

公文書改ざん 佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず

 つまり、首相忖度説の説得力はどんどん薄まっていると。
 あの毎日新聞でさえ、事実列挙で書かざるを得ない状況。


公文書改ざん 佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず
毎日新聞2018年4月13日 03時00分(最終更新 4月13日 08時04分)

 (略)

 国有地が不当に約8億円値引きされたとし、佐川氏以外の同省職員らが告発された背任容疑についても、特捜部は違法性があったとまではいえないと判断しているとみられ、立件は難しい状況だという。

 (略)

 虚偽公文書作成罪は、権限を持つ者が文書の趣旨を大幅に変えることが成立要件となるが、改ざんが明らかになった14の決裁文書では、契約の方法や金額など根幹部分の変更はなく、特捜部は交渉経緯などが削除されるなどしても、文書の本質は変わらないと判断したとみられる。

 (略)

 しかし特捜部は、ごみの処理による開校の遅れを理由に、学園が国に損害賠償を求める意向を伝えた▽売買契約後にごみ問題でトラブルにならないよう、国に賠償請求できない特約が盛り込まれた--などの点を重視。値引きの背景には、ごみの処理の問題や賠償請求を避ける意味合いが一定程度あったとみている。

 (略)

https://mainichi.jp/articles/20180413/k00/00m/040/151000c

 上記の特捜部の見立てによると、値引きの合理性があることになる。
 客観的なのかどうかは別にしても、財務省の主観で見れば。

 というところまで、話が来たところで。
 是非、毎日新聞には、特捜部リーク説の真偽まで取材して欲しい。

 もし取材が行われず、それが取材源の秘匿を理由であれば。
 今後、積極的にマスコミにリークすれば、行政の人間は、無秩序に言いたい放題ができる聖域を作り出すことになる。

 それを幇助することは必要悪だと抗弁したいのか。
 まぁ、そもそも取材も何もベッタリだというのなら、論外ですが。

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2018/03/01

時代の証言者 「冤罪のち次官」 村木厚子さん①(読売新聞サイトの動画)

時代の証言者 「冤罪のち次官」 村木厚子さん①(読売新聞サイトの動画)

 いつまで公開されるのか分かりませんが、皆さん是非一度ご視聴を。


時代の証言者 「冤罪のち次官」 村木厚子さん①

読売新聞の好評企画「時代の証言者」で連載中の「冤罪(えんざい)のち次官」。元厚生労働次官の村木厚子さんは、局長時代の2009年に突然、大阪地検特捜部に逮捕されました。偽の障害者団体が不正に利益を得ようと郵便割引制度を悪用した際、2004年に発行された厚労省の障害者団体証明書が使われたことから、当時、その発行権限を持っていた村木さんが、偽の証明書の作成を部下である係長に指示した容疑をかけられたのです。不当な取り調べにより、半年近くも拘置所に勾留されましたが、後に、検事が証拠を改ざんまでしていたことがわかりました。検察組織に屈せず、裁判での決め手となる重要証拠を見つけ、無罪を勝ち取った村木さんが、当時の様子や思いを語ります=編集委員・猪熊律子(聞き手)、鈴木竜三(撮影・編集) 2018年2月24日公開

http://www.yomiuri.co.jp/stream/?id=08175

 著書を以前読んでいるのですが。
 忘れたせいか、幾つかへーがありました。

 特になるほどは、証拠の見方の話。
 以下は私が聞き取り書きした一部。

=======================
供述調書を毎日丁寧に証拠を見ていた
文書プロパティ印刷した紙が出てきた
検事に存在を何度も確認したのにないと言われていたが
実は存在して検察が押収していたことにショック

証拠はいろんな角度で間をあけて見るようにして
証拠を二回見るようにしていた

二度目に見たときに
自分なりに推理して
こうなったという経過記録をつけていたものと照合して
日付が矛盾していることに気が付いた

最初は気が付かなかった
弁護士さんに連絡した

隠し通そうとしたのが
まじめな事務官が入れていた

調書のねつ造
密室の取り調べで何が起こっているのか
膨らませてそこまで証拠が作れてしまうことが恐怖
なんでも作れるんだということが分かった驚き

裁判で裁判官が
いくらでも迫真性ある調書は作れる
だから、客観証拠と照らし合わせなければならない
と言ってくれた
==========================

 資料とはこう見るのだよ、と教わった気持ちです。

 で、連載は、ネットでは月額162円の有料記事でしか読めないようですが。
 一部を書き起こしてくださっているページがあるようです。

[時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子1‐23(読売新聞)[カトリック・あい]

時代の証言者 冤罪のち次官 村木厚子(読売プレミアム)[有料]

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2018/01/02

弘中弁護士が語る刑事裁判における「人質司法」の問題

弘中弁護士が語る刑事裁判における「人質司法」の問題

 障害者郵便不正事件における元厚労省村木厚子氏自身の話ではなく。
 重要参考人とされた上村勉元係長の被疑者ノートの話が恐ろしい。


○弘中氏

 (略)

 同様に,もう一人の障害者団体の代表,あるいは,厚労省の元係長という方々も,起訴直後に保釈されました。これは彼らが全面的に自白をしていて,検察官が保釈に反対しないという態度を取ったためであります。

  ところで,この元係長さんは,村木さんの事件で最重要証人でもあったわけですけれども,御自分の人質司法の状況を,当時,被疑者ノートという形で克明に記録しておりました。これは後に証拠として提出されましたので,私どももそれを詳しく見ることができたわけですが,例えばこのノートの中に,この方は最初別件で逮捕されたわけですが,最初に身柄を拘束されて間もない時期にこういうことを書いています。「段々外堀から埋められている感じ。逮捕された私から村木さんの関与の供述が得られれば検察のパズルは完成か。今後,私の供述を待たず,厚労省職員の証言をもって村木に自白を迫るのか。仮にそうなったら孤立している私はどうなるのか。全体の流れに乗った方が有利なのか迷っている。いつまでも違った方向を見ていると勾留期間が長期化しそうで怖い。しかし,村木の関与は思い出せない。どうしたらいいのか。」,こういうことを書いております。

  この元係長は,最初の逮捕の段階では村木さんについて関与を認める供述をしなかったわけですが,別件の起訴後に再逮捕されました。その再逮捕された時点での冒頭の時点ではこのノートにこう書いております。「思い出せるものならとっくに思い出しているという怒りにも似た感情が湧いてくるがじっと我慢している。覚えていないものを思い出せというのはつらい。気が狂いそうになる。私はどうなるのだろうか。」と書いております。そして,その3日後のノートには,「もう無駄な抵抗はしないでおこうと思う。早くここから出たい。まともにものを考える状態ではない。また逮捕されて20日間拘置になったら困る。とにかく疲れた。」,こういうふうに書いています。そして,この直後の時点で彼は内容虚偽の自白調書にサインをするようになったわけであります。そして,二つ目の事件の起訴寸前のノート,つまり最後の段階であります保釈寸前でありますが,「保釈という甘い餌の誘惑に負けてしまった。」と書いているのであります。

  元係長を偽の自白に追い込んだのは,今申し上げました経過からお分かりのとおり,再逮捕ということでありました。20日間の身柄拘束での取調べには何とか気力を振り絞って耐えることはできても,また逮捕されてゼロから身柄拘束が始まるという状況に追い込まれた場合のつらさは大変なものであります。再逮捕は一度で済むとは限りません,何回も続くかもしれないのです。その上,否認を続けていれば保釈も認められない可能性が高いのであります。人質司法というものの実態がどういうものかということは,この元係長の被疑者ノートに凝縮しているというふうに言えます。


法制審議会新時代の刑事司法制度特別部会第5回会議 議事録(平成23年11月29日(火))

 逮捕後の取り調べで追い詰められていく怖さが分かる。

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2017/12/27

性犯罪に関わる判決文は載せないルールになっていた(東京高裁)

性犯罪に関わる判決文は載せないルールになっていた(東京高裁)

 これって、

 [1]掲載してはいけないルールへの違反があった
 [2]明示的リンクがないだけで、実は性犯罪関係判決文も掲載されている

 どちらなのだろう。


裁判官ツイッター 不愉快な思い 遺族、処分求める
毎日新聞2017年12月26日 20時09分(最終更新 12月26日 22時54分)

 (略)

 岡口裁判官は同事件の担当ではなかったが、遺族らによると、15日夕、自身のツイッターで「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無惨(むざん)にも殺されてしまった17歳の女性」と掲載。判決文を閲覧できるページへのリンク先も貼り付けていた。

 (略)

 高裁は取材に「事実関係を確認した上で適切に対処したい」と回答した。その上で、リンク先は裁判所の公式サイトだと説明。性犯罪に関わる判決文は載せないルールになっていたとして、高裁として遺族側の弁護士におわびしたという。

 (略)

https://mainichi.jp/articles/20171227/k00/00m/040/099000c

 で、著者の意図として、高裁のミスを指摘したかったのか。
 遺族感情への配慮が足りなかっただけなのか

 何にせよ、ちょっとタダでは済まない可能性がありますね。

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2017/10/26

難しいことはわかりませんが、「がん」にならない方法を教えてください! その2 がんには遺伝するものとしないものがある

難しいことはわかりませんが、「がん」にならない方法を教えてください! その2 がんには遺伝するものとしないものがある

「難しいことはわかりませんが、「がん」にならない方法を教えてください!」
 水上治(医師)・大橋弘祐(作家・編集者)
 文響社 2016年5月6日初版第1刷発行
https://www.amazon.co.jp/dp/4905073383/

 続きです。

 がんは、基本的には遺伝しないのだと。
 家系の影響は、5%程度と言われているのだと。

 ただし、

  ・大腸がん
  ・乳がん
  ・前立腺がん
  ・卵巣がん

 のような一部のがんは、本人も同じがんになりやすい傾向があると。

 むしろ、通常、遺伝の影響より、環境や食生活の影響が大きいと。
 なので、寝食を共にする家族だから、というのはあり得ると。

 なんと。

 私の場合、遺伝性のがんを疑うべきですが。
 普通の人の場合は、遺伝の要素は極めてレアなのだ。

 なるほど。

 続きます。

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2017/10/24

刑法学者はテロ行為への有効は枠組みを出せないままなのか

刑法学者はテロ行為への有効は枠組みを出せないままなのか

 正直、刑法は学ぼうとしてテキスト見て挫折しました。
 もう、全然さっぱりで。

 だから、私の理解が不十分だろうと。
 それを認識しつつ、敢えての疑問提示ですが。

 最近、初心者向けと思しきテキスト読んでみたのですが。
 なんか、最初の方で違和感を感じました。


結局、刑法は、その出発点で常識的なものであるが、同時にその出発点が人の感情の問題であるだけに、その根源において非常に不安定なものを持っており、ある場面、ある時期あるいはある者の感情によって動かされるようなことがあったときは、制裁が最も厳しいものであるため、たいへん危険な存在となるし、また、政治的な濫用が起こりやすいことは過去の歴史が示している。

 そこで、ある特定の場面から見れば、「悪い者」を見逃すこととなるような非常識と思われる結論になることがあっても、長い目で、かつ、広い範囲で見れば、大きな弊害が起こらないこととすることが必要であると考えるのが、歴史の教訓に基づく人間の理性的な判断として、刑法の常識となっているのである。


「刑法という法律〔改訂版〕」古田佑紀
独立行政法人国立印刷局 平成17年4月1日改訂版発行

P8-9

 市民生活の話が前提なら分かる。
 しかし、現代社会という視点からだと、疑問が湧く。

「あれ、これってテロ行為にはどういう考え方をするのだろう」

 つまり、今の刑法学者の語る刑法理論って。
 テロ行為が世界に蔓延する以前のものなのではないかと感じた次第。

 で、その後も、いろいろネットで検索してみたが。
 真正面から語るものは見つからなかったわけで。

 ただ、下記を読んで、なんか納得してしまったのです。


4. 日本は組織犯罪も含めた犯罪情勢を改善してきており、治安の悪い国のまねをする必要はありません。

  公式統計によれば、組織犯罪を含む日本の過去15年間の犯罪情勢は大きく改善されています。日本は依然として世界で最も治安の良い国の1つであり、膨大な数の共謀罪を創設しなければならないような状況にはありません。今後犯罪情勢が変化するかもしれませんが、具体的な事実をふまえなければ、どのような対応が有効かつ適切なのかも吟味できないはずです。具体的な必要性もないのに、条約締結を口実として非常に多くの犯罪類型を一気に増やすべきではありません。

  そればかりでなく、広範囲にわたる「共謀罪」の新設は、内心や思想ではなく行為を処罰するとする行為主義、現実的結果を発生させた既遂の処罰が原則であって既遂に至らない未遂・予備の処罰は例外であること、処罰が真に必要な場合に市民の自由を過度に脅かさない範囲でのみ処罰が許されることなどの、日本の刑事司法と刑法理論の伝統を破壊してしまうものです。

共謀罪法案の提出に反対する刑事法研究者の声明(2017年2月1日)
http://www.kt.rim.or.jp/~k-taka/kyobozai.html

 たぶん、これが本音なんですね。

 あぁ、この人達は、今そこにある危機に向き合えない人たちなのだ。
 従来から自分たちが信奉してきた理論が、瓦解するかもしれないから。

 日本のことだから、日本だけ考えればよい。
 上記は、暗黙裏にそのような前提が置かれています。

 だから、国民の平和と安寧が守られないとしても。
 「日本の刑事司法と刑法理論の伝統を破壊してしまう」ことを恐れる。

 ここに名前を連ねた学者の方々って、そういう人たちですよね。
 もしそうでないのなら、テロへの刑法の向き合い方をまずは示すべき。

 私の拙い理解では、たぶん、できないのですね。
 それは現在の学問としての刑法の基本を大きく揺らがせるから。

 最近、理屈倒れの学者が増えたなと実感します。
 皆さん、マスコミ出演が象牙の塔の住人でない証明と勘違いしていませんか。

 いや、まじめな話、現実に向き合う刑法理論って。
 誰か提示していないのでしょうか。

 で、共謀罪に賛成の立場という多分希少な刑法学者がおられました。
 著書も多い、井田教授です。

 下記を読む限り、なるほどです。
 一般市民のための刑法で組織犯罪を扱うことが、そもそも間違いなのだと。


■井田良・中央大院教授

 異例の採決は残念だが、一面的な議論や現実離れの抽象論ばかりで、出口が見えない中でやむをえない面もあった。

 犯罪発生前の早い段階で処罰する「処罰の早期化」は全世界で進んでいる。

 組織犯罪には一般市民の刑法とは違う原理が当てはまることは、もはや否定できない。特殊な原理が、一般社会を侵食しないよう囲い込むことが重要だ。その点、「共謀罪」は囲い込む工夫がされている。

 (略)

 「共謀罪」でなく、現行の予備罪で十分という意見もあるが、無責任。国際組織犯罪防止条約が、共謀罪か、犯罪集団に加わることを罰する「参加罪」を求めている意味を軽視すべきでない。予備罪は法定刑が比較的軽い点も、組織犯罪防止の観点からは不十分だ。

 反対派の言う「刑法の一大転換」という表現は認識不足だ。国内でも、90年代ごろからサイバー犯罪や経済犯罪を中心に処罰の早期化は広く見られる。

 諸外国は、処罰の早期化をもっと進めている。日本の法律の「先生」であるドイツは、参加罪の処罰対象が幅広いが、監視社会だと聞いたことはない。この程度の早期化でうろたえている日本は、法治国家と言えるのだろうか。(聞き手 後藤遼太)


「共謀罪」有効性は、乱用は 刑法学者に聞く
聞き手 後藤遼太
2017年6月16日03時12分
http://www.asahi.com/articles/ASK6H6HP4K6HUTIL05P.html

 井田教授の最近書かれたものを探して読んでみたいと思います。
 私の求める答えが、あるのかもしれない。

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