■「残酷な神が支配する」第10巻(完結) 萩尾望都
小学館文庫 2005年3月10日初版第1刷発行
1992年7月にプチフラワーで連載が始まったこの漫画はまさにショッキングな作品であった(雑誌の完結は2001年7月だとか)。
親殺し・同性愛・心の病・SM趣味などなど、現代の問題の全てをぶち込んだのではないかというくらいで、萩尾先生、女性向け漫画雑誌でそこまでやるかーって感じだった。
で、ザンゲすると(最近ザンゲ多い)、途中まではリアルタイムで連載を読んでいた。が、流石にある時期からはそうもいかなくなっていた。あぁ。
この5月に旅行で行った某空港の書店で9巻を買って読み、今回再訪した際に10巻を買ってしまった。あぁ・・・。
感想としては、「流石、萩尾先生!」これに尽きます。
人を愛するということは、理解するということは難しい。
けれど、イアンの言葉が心に響く。
「もしも
もしも
ぼくだったら
ぼくがリリヤの
夫だったら
ぼくはリリヤを
許しただろうか
ぼくは
許す
愛していたら
許す
失いたく
なければ
許す
・・・リリヤ・・・」
志川節子さんの作品もそうだが、本当に大切なものを描こうとすると、舞台立てとして、一番それが見えにくい世界が必要なのかもしれないと思った。
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