カテゴリー「書籍・雑誌」の646件の記事

2017/02/25

特集 法定相続情報証明制度と相続預金の取扱いルール(バンクビジネス)その1

特集 法定相続情報証明制度と相続預金の取扱いルール(バンクビジネス)その1

 バンクビジネス2017年3月1日号「特集 法定相続情報証明制度と相続預金の取扱いルール」より。
 
○マンガ・法定相続情報証明制度と相続手続き
 鈴木俊(弁護士)
 
 証明された法定相続情報一覧図が、相続人が誰かを証明する書類になる。
 入手には、申出書を登記所に提出することになるのだが。
  
 その際には、
  ・申出書
  ・法定相続情報一覧図
  ・被相続人の生まれてから死亡するまでの戸除籍謄本
  ・被相続人の最後の住所を証する書面
  ・相続人の戸籍謄本
  を提出することになる。

 法務局側で確認後、認証文付き法定相続情報一覧図の写しが交付される。
 手数料は不要で、提出していた戸除籍謄本も返却されることになると。

 で、当然ながら、顧客自身に一覧図を作成して貰わないと始まらない。
 ついでに言えば、戸籍取得なども当然。
 
 つまり、認証後に一覧図写しを貰えれば、金融機関の手間は減るけれど。
 相続人自身の手間は、何ら減らないという点が、書いてないけど最大のポイント。
 
 あと、ここにもあるように、相続放棄の情報はここには出てこない。
 これも、当然とは言え、注意すべき点ですね。

 そして、実務ではこの最初の届出を、ズブの素人ができるかというと。
 多くは無理、あるいは膨大な手間と時間を要するので、悲鳴を上げるでしょう。

 ということで、従来通り、ここは不動産登記があれば、司法書士さんに任せるのがベスト。
 いきなり金融機関手続に行くのではなく、先に司法書士さんに依頼するのが肝。
 
 これは、昔、長崎の岡田豊先生に教わったことです。
 餅は餅屋と言います。

 続きます。

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2017/02/24

要件事実と立証責任その3(ゼロからマスターする要件事実)

要件事実と立証責任その3(ゼロからマスターする要件事実)

 月刊「税理」2017年3月号(ぎょうせい)より。

〇ゼロからマスターする要件事実
 第15回 要件事実と立証責任
 岡口基一(東京高等裁判所判事)

 続きです。

 司法研修所では、当初、親ルールに準拠していたが、これをある時期やめたと。
 請求原因=請求権の発生原因とのルールを絶対視するようになったのだと。

 この結果、多くの実務家は、親ルールを知らないままになっているのだと。
 へー、当然の話と思って呼んでいたので、びっくりです。

 なんと、司法研修所では、逆に、実体法の解釈を変更してしまって。
 上記ルールの貫徹を目指すようになり、学者との対立状況を招いたのだと。

 うーん、こういう状況って、不幸以外の何者でもないですね。

 要件事実を冠する本を手にとっても、書籍次第で書いてある内容が違う。
 とすれば、読者は混乱するしかないわけでしょう。

 著者は親ルールに戻るべきだと主張しています。
 この稿を読む限りでは、そうとしか思えませんね。

 ただ、何故そこまでして研修所は大転換を行ったのか。
 機会があれば、どなたかに伺ってみたいものです。

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2017/02/23

要件事実と立証責任その2(ゼロからマスターする要件事実)

要件事実と立証責任その2(ゼロからマスターする要件事実)

 月刊「税理」2017年3月号(ぎょうせい)より。

〇ゼロからマスターする要件事実
 第15回 要件事実と立証責任
 岡口基一(東京高等裁判所判事)

 続きです。

 立証負担の転換により、請求原因の要件事実は、請求権の発生原因と同じになるとは限らない。
 その例示として、商品購入時の配送遅れによる損害賠償を挙げます。

 当然、履行遅滞は、損害賠償請求権の発生原因事実になる。
 しかし、原告に履行遅滞事実を証明させるのは「悪魔の証明」になってしまう。

 期限内履行が「なかったこと」を証明するのは無理。
 だからこそ、これは、一般に「悪魔の証明」と呼ばれているわけです。

 そこで、この場合は、公平性から、立証負担を逆転させているのだと。
 被告側で、期限内履行を立証すべき、とされているのですね。

 これは、理屈上の話だが、立証負担の逆転が法定されている場合もある。
 無権代理人の責任追及時に、被告は無権代理人だと原告が証明する必要はない。


・民法 第117条(無権代理人の責任)

 他人の代理人として契約をした者は、自己の代理権を証明することができず、かつ、本人の追認を得ることができなかったときは、相手方の選択に従い、相手方に対して履行又は損害賠償の責任を負う。

 2 前項の規定は、他人の代理人として契約をした者が代理権を有しないことを相手方が知っていたとき、若しくは過失によって知らなかったとき、又は他人の代理人として契約をした者が行為能力を有しなかったときは、適用しない。

 なるほど、被告は自分に代理権があることを立証すべきとされている。

 他にも法律上の推定・暫定事実などの法理論も存在しているのだと。
 ということで、法律要件分類説の考え方は大事でも、万能ではないよねと。

 続きます。

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2017/02/22

要件事実と立証責任その1(ゼロからマスターする要件事実)

要件事実と立証責任その1(ゼロからマスターする要件事実)

 月刊「税理」2017年3月号(ぎょうせい)より。

〇ゼロからマスターする要件事実
 第15回 要件事実と立証責任
 岡口基一(東京高等裁判所判事)

 要件事実には、基本ルールがある。
  ・請求原因=請求権の発生現任
  ・抗弁  =請求権の消滅・発生障害・権利行使阻止事由
 これは、これまでの確認ですが。

 更に、その元になる、親ルールがあるのだと。
 立証段階の前段階である主張段階におけるものです。

 自己の要証事実は、自己が主張すべしというもので、当然ですね。
 要証事実とは、自己が立証しようとする事実のことです。

 請求原因として請求を基礎付けるため、原告は要証事実を主張すべし。
 この要証事実とは、通説たる法律要件分類説によれば、

  原告は、請求権の発生原因事実を立証すべし
  被告は、請求権の消滅・発生障害・権利行使阻止事実を立証すべしと。

 ここまでなら、わざわざ言わなくてもという感じですが。
 立証の負担の所在が転換される例外が存在しているというのですね。

 続きます。

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2017/02/21

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その12

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その12


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。

...ことわざの使い方

....P119
竹内 ことわざや慣用句は、私もよく使うんですが、使い方にはちょっとしたコツがあるんです。(略)文章の中にあくまで自然に織り込んでおいて、知らん顔して話を進める。
 あるいは、パロディにして使う。

◆わざとらしくないように、ですね。

....P122
竹内 (略)
 私はダジャレのストックはないのですが、言葉を言い換える「言い換え用語」のストックは用意しています。

 (略)

 1つの言葉を覚えたら、それで満足してしまうのではなくて、できるだけ多くの表現を覚える。そして、「どの表現がその場において最適なのか」を考える。

◆何通りの表現ができるかは、時に文章の生死を分かつのでしょう。

...「自分」に取材する

....P124
池上 (略)もう少し踏み込んで言えば、「自分がどうしても譲れないところ」を明確にしておく。そうすることで、特に気負った激しい書き方をしなくても、自然と「ここはこうだ」と言い切ることができる。

◆自分の文章に溺れないということは、時に意識すべき視点なのでしょうね。

...毒舌は名文である

...許される独善、許されない毒舌

....P131
池上 (略)
 毒舌は、言う側と言われる側の微妙な関係性によって、その面白さが変わってくるんですね。

◆有吉君があれほど受けたのは、この関係性を本人が理解していたからでしょうね。
 たぶん。

...戯作者の手法

 続きます。

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2017/02/18

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その11

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その11


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。

...「たとえ」の作り方

....P110
竹内 (略) ……、物語の中身を投影しながら、自分で使った「列車のたとえ」に、もう一度、働いてもらう。これがなかなかできない。

◆潜在意識に残しておいて、物語をつなげるということですかね。
 しかし、この繋がりがないと「エウレカ!」のカタルシスはないわけです。

...P111
竹内 (略)
 気象予報士の草分けである倉嶋厚さんが書いた「雨のことば辞典」にもよくお世話になります。

◆今度買ってみます。

...「です・ます」調と「だ・である」調の書き分け

....P115
竹内 (略)
 読者としては、対象の書物に100%賛成している書評も、100%反対している書評も、どちらも胡散臭く感じますけれども、褒めるところは褒め、「ここはちょっと」というところについては遠慮なく指摘する文章は、安心して読むことができる。解説文の1つのあるべき形でしょうね。

◆amazon書評あたりでの心得ということでしょうか。

 続きます。

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2017/02/17

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。


...短文の効用

....P84
竹内 (略)
 書き方としては、基本的には自然に文章を書いていって、読み返しながら「ちょっと長いかな」と思ったところを分割しています。

...とにかく「削る」練習をする

◆削るところから、推敲は始まる。
 この苦痛な作業に耐えることが、普通の人にはなかなかできなかったりするのですが。

....P88
竹内 (略)
 とにかくリズムが素晴らしいと思いますが、無駄なことを一切書いていないんですね。

◆推敲、推敲、また推敲。
 そぎ落とした結果、残るものが無駄のない文章。

...簡潔であることの強み

....P91
竹内 (略)
 それで、私がなぜこの文章を「うまい」と思ったのかというと、刈り込もうと思っても、これ以上刈り込むところがまったくないんです。一文字も減らすことができない。

◆完成というのは、削る部分がなくなったこと。

...「誰に読んでもらうか」を意識する

....P93
池上 (略)
 「読者」によって、あるべき姿が変わっていく。だから、「これは誰に読んでもらうものか」を常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になると思います。少なくとも、その意識を持つだけで、格段に「読者にとって読みやすい文章」が書けるようになる。

◆読者を想定しない文章というのは、あり得ない。
 いや、他人に読ませないのなら、どうでもいいのですが。

...好きな表現は「使ってはいけない表現」?

....P98
竹内 (略)
 でも、この「好きな言葉」や「好きな表現」というのは、本当はあまり「使ってはいけない言葉」だと思います。
 将棋の世界に、大山康晴十五世名人という大棋士がいました。「得意な手は何ですか」と問われて、「プロに得意な手なんてありません。得意な手があるならアマチュアです」と答えたという話があるんです。私は、これにギャフンとなりました。

◆これは、プロの心得という話で、弱点を残していては勝てない。
 逆に言えば、得意があるということは、弱点もあることになる。

 いかに「全体の」レベルを高めていくか。
 それがプロの思想。

....P101
竹内 そう。もっと良い表現があるかもしれないのに、「収まりの良さ」で安易に選んでしまうわけですから、「手抜き」そのものです。
 本当にできるかどうかはさておき、無限の表現の中から、一番ぴったりくる言葉を持ってくるのが、私たちの仕事のあるべき姿でしょう。

◆何度も、何度も、何度も、繰り返すしかない。

...なぜその本が好きなのかを分析してみる

...「控えめな表現」の効用

 続きます。

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2017/02/16

あなたのために1万円分の書籍を選びます

あなたのために1万円分の書籍を選びます

 なるほど。
 これはアイディアですね。

 目利きであることを商売に活かす方法を見つける。
 これは、地域の中小企業に大きなヒントになりそう。


行列のできる本屋さんの秘密

 北海道砂川市に「いわた書店」という本屋がある。このお店が提供するサービスは「1万円選書」だ。顧客に詳細なアンケートを行い、「あなたのために1万円分の書籍を選びます」という内容だ。

 書籍は大量生産の商品しかなく、書店に「あなたのためだけに書かれた本」はない。しかし、アンケートを基に「あなたのためだけに選んだ1万円分の本」は世界に一つの組み合わせだ。一冊一冊はアマゾンでも買える「モノ」だが、選ばれた本の組み合わせは唯一無二の「サービス」だ。

 つまり、モノとサービスを組み合わせたセミオーダーとなる。いわた書店がこうしたサービスで話題となったのはもう何年も前だが、現在も申し込みは抽選となっている。地方の小さな書店としては異例の人気ぶりだ。立地と品ぞろえ以外で個性の出しようがない書店にとって、オリジナリティーを発揮できる余地はこういった選択、つまり「サービス」にしかない。

(「ライザップはなぜ平凡なビジネスで大儲けできるのか?」ファイナンシャル・プランナー 中嶋よしふみ 2017年02月12日 05時55分)
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170209-OYT8T50072.html?page_no=3

 キーワードは、文中でそのものが出てきませんが。
 要するに「パーソナライズ」なんでしょうね。

 で、この記事の後段では、ライザップの悩みが出てきますが。
 これはある意味、マスプロ化した部分を持つがための悩み。

 高付加価値を売りにしても、規模を拡大すれば、手足がついていかない。
 細かい対応ができる人間が、今のご時世、どれだけいるか、である。

 仮に増やせても、ノウハウを与えた従業員独立されてしまうジレンマがある。
 つまり、業種は違うが、かつてのクイーンズウェイの二の舞になるわけだ。

 その意味で、地域の中小企業は、規模を拡大する必要がないことが強みになる。
 適正規模で、「……なら……に任せろ」を実現すればよい。

 もちろん、その目利きである強みを持っていなければ、そもそも論外。
 しかし、誠実に商売をしていれば、何かがあるはずだと思う。

 もしそうでなければ、それは誠実さの意味を間違えてしまったのだろうとも。

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2017/02/14

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その9

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その9


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。

..第2章 本当に伝わる「表現」とは

...わかっていることを、わかっている言葉で書く

....P69
竹内 (略)
 「伝わらない」文章というのはだいたいにおいて、自分でもよくわかっていないことを、自分でもよくわかっていない言葉で書こうとするときにできてしまうものだと思うんですよ、。

 (略)

池上 よくわかります。(略)……、もっと単純に「わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない」と考えています。自分でも内容を十分に理解できていないから、文章が整理できない。結果として、読者にとってもわかりにくい文章になっているんだと思うんですね。

 資料として経済の専門書を読んだりすると、もうどこからツッコめばいいのかわからないくらいに文章が崩壊している本に当たることがあります。(略)だから、こういう本を書いてしまうのは、その専門家が自分の研究分野について、実はしっかりと理解できていないんだろうなと、私は考えています。ただ、そこにこそ、私の「開設する」という仕事が入る余地が出てくるとも言えるんですね。

◆論理的に読める文章であることが、まず第一ですね。
 それから、無定義で専門用語を振り回さない。

 よく言うのですが、家族に読ませても、「なんとなく分かった」と言って貰える文章。
 そうでなく、「よく分からない」と言われる文章は、完全なアウト。

 いわゆる専門家を自称する人たちによくある思い込みで。
 専門的な内容だから、素人には分からないというのがありますが。 

 一言で言えば、まぁ、勘違いですね。
 完全な理解は無理でも、読める文章になっていないと、土俵にすら立っていないのだ。

...ベタに書くことを恐れない

...感情は抑える

...ツッコミを先回りする

 続きます。

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2017/02/12

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その8

書く力 私たちはこうして文章を磨いた その8


「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
 池上彰・竹内政明
 朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
 朝日新書600

 続きです。

...「部品」を集める感覚で、知識をストックする
  かっこいいブリッジのかけ方②

....P53
竹内 私の場合は、「名文を収集」しているという感じではないですね。「使える部品を探している」感じでしょうか。

◆ちょっとこういう読み方になると、職業病の嫌いがありますが。
 まぁ、そのくらいの気持ちで、ということなんでしょう。

...職業病も悪くない
  かっこいいブリッジのかけ方③

...思考に「奥行き」をもたせるトレーニング方法
  かっこいいブリッジのかけ方④

....P61
竹内 そうですね、これは切り口を見つけるトレーニング法ということになるかもしれませんが、「すごく悪いことをした犯人の弁護士になったら、自分はどうするか」という思考実験をすることがあります。
 やってみるとわかるのですが、中途半端な悪人ではなくて、狂信者集団の“尊師”のようなとんでもない人物の方が、ためになる。むずかしい弁護ほど、やりがいがあるでしょう。情状酌量の余地など無いところを、「いや、彼にもこういう事情があったんじゃないか」とあれこれ想像してみるわけです。これを続けていると、だんだん物事の捉え方に奥行きが出てくるようになる。

◆時々、競馬のブリンカーがついているんじゃないかと思うような。
 頭でっかち、周囲を見ない、自分の正義に酔うような新聞の意見開陳がありますが。

 こういう見方を記者皆がしてくれれば、そんな文章は減るんでしょうね。
 いや、朝日はまず無理でしょうけど。

...最後をちょっと緩める
  結論と読者をつなぐブリッジのかけ方

....P65
竹内 (略)
 解説文でも、最後の最後まで解説の文で埋めてしまうと、どうしても説教くさくなる。お勉強をさせられている気になってしまう。最後にほんの数行でも緩めてくれると、楽しいエッセーを読んだという気になる。 この「最後のひとコマの緩み」は私も心がけています。

◆最後で、くすっと笑える文章が最高でしょうね。
 読後感の悪い文章にせず、なんとなく後にいい気持ちが残る。

 そんな文章を書きたいものですが。
 あははと言っておきます。

 続きます。

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