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2004/05/23

数字を入れてすべて済むなら世話ないよね

 世の中の多くの人は、パソコンに数字を打ち込めば決算の数字って出てくるくらいに思っている人が多い。
 別に決算修正と言われるさまざまな調整計算の話を除いてもこれは誤解だ(しかし、一番大きい誤解だ)。

 問題は、数字を間違って入れたり、入れ損なっていたり、余計に入れたりしていたときにどうやってそれを知るかという話である。
 この点を考えると、単に数字をパソコンに打ち込んで集計されたデータって、何の意味もない、というよりも多くは判断を間違う資料になっていることが普通である。
 よほどの熟練した人間でないと普通はミスタイプもするし、うっかりもする。
 場合によってはわざと・・・ってこともある。
 で、このレベルではとても「会計」とは呼べない。

 何が言いたいのかっていうと、パソコンで集計されたあるべき数字と、実際の数字が合致しているか確かめて、初めて「会計」と言えるレベルになるってことだ。
 昨日の夜100円持っていて、今日40円使って、50円入ってきたってんなら、今日の終わりには110円なくちゃいけない。でも、手元に100円しかないとしたら、その差額の10円はどうして出てきたんだろうか?
 そういう作業を積み重ねて、初めて出てきた数字を信じていいことになる。
 地道に会計をやっていくってのはそういうことを毎日積み重ねていくってこと。

 でも、コマーシャルとか見て、パソコンに数字を入れていけば楽チン、はいそれで終わりと思っている人にはそういう作業は面倒なだけ。
 大抵の人がこの作業を省く誘惑に勝てない。
 そして、そのツケを支払わされるのは、落ち目になったときである。
 自分が思っていたよりも状況が悪いことに気がついて愕然とする人のなんと多いことよ。

 でも、これだけは自業自得。
 だって、手を抜いたのは自分自身なんだもの。
 敢えて言うけど、万人が救われるわけではない。
 気がついて、始めた人だけが救われるのだ。
 これを読んでくれたあなたがその気がついた人になることを心から祈っている。

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