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2005/12/31

新会社法の株式会社は信用喪失型

 最近特に有名な山田真哉氏監修の雑誌で「『新会社法』早分かり事典」などという特集記事が出ていた。

 まぁ、普通の人向けなんだから多少正確さが犠牲になっているのはしょうがないと思う。
 ただ、次の記事だけは「ちょっと待て!」である。

「新株式会社のメリット 最大のメリットは社会的信用にアリ!」

 これは大嘘でしょう。
 だって、今までの株式会社と違って最低資本金1円どころか、レアケースだが資本金0円会社すらできると法務省立案担当者はのたまっているのだもの。

 そんな会社が社会的信用アリと言えるか?商法時代設立した会社で最低資本金1000万円を設立時に一旦クリアした会社なら(批判はあれど)それなりのハードルをクリアした有限責任に足る会社だろう。(あ、有限責任ってのは会社が潰れても「オラ関係ねーだ。もう出資以上は負担しねーだよ。」と出資者が言えるって話ね。)
 しかし、簡単お気楽設立した会社で有限責任と言われて何の意味があろうか。

 金融機関の立場になってみればよい。あなたそんな会社に自分のお金貸しますか?

 簡単にいえば、そんなヤツと取引するって怖くてしょうがないわけだ。
 つまり、従来以上に保証や担保の持つ意味が大きくなる可能性がある。

 少なくとも中小企業レベルで言えば、法が実態に合わされたことで、法が今まで与えていた幻想「株式会社は立派な会社」が消え失せたと言っても過言ではないだろう。
 ただ、会社法の功罪はこれからイロイロと取りざたされることになるわけだが、上記のような信用喪失型ってので私が批判をしているかと思われたらそれは誤解である。

 私は、商法の株式会社と新会社法の株式会社との違いは、「お見合い型」か否かだと思っている。
 商法はいわばお見合いおばさんがつきっきりで「この人いいひとよ」って言ってくれるわけである(最低資本金規制など)。ただ、本当にいいかどうかは(苦笑)だが、一定の信頼を与えてくれていたわけである。
 ところが、新会社法は、そんなおばさんがいない、「自己責任」の世界である。自由に選択できるけど、責任も全部自分で負いなさいよと言われる。
 この違いがいいか悪いかである。
 
 ただ、少なくとも新会社法の株式会社は今までのような一定のハードルがなくなったことで「行き(作る)はよいよい(簡単)、帰り(運営)は怖い(大変)」になる可能性は高い。
 で、新会社法での簡単お手軽会社設立本がブームになりつつあるが、18年改正税法が全て返品在庫にしてくれる可能性があるって件はまた機会があれば書きます。

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会社法」カテゴリの記事

コメント

 山田氏の本は最初の方を立ち読みしただけで、最後まで読んでいないのでコメントを差し控えます(^^;。

 ただ、一般論で言えば、売れる本とは、「○○が分かったつもりになった人を量産する本」であるようです。本当に分かったかどうかは別にして。

 可能であれば「売れる本」かつ「本質が書いてある(=本当の意味でわかりやすい)本」であることが望ましいのですが、出版社さんは「売れる」を重視なさいます。今の書籍のマーケットではある程度仕方ないようですね。

投稿: はまちゃん | 2005/12/31 12:56

私はどうも山田真哉氏の著書が好きになれないのですが・・・。さおだけ屋の本は会計の本と言えるのでしょうか??ああいう本が「わかりやすい」などといって持ち上げられるのは釈然としません。

投稿: 中立派 | 2005/12/31 09:23

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