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2006/02/19

モラトリアムの終わり

 本当は気がついていた。勉強を避けてもいずれ出てくることが。ただ、片田舎の一介の実務家である自分にはもう少しモラトリアムが許されると思っていた。

 しかし、世の中の流れが予想以上に早いことを痛感し始めた。ついに来るべき時代が到来しようとしていることが徐々に明らかになってきたのだろう。
 予言されていたことではあるが、ネット社会はついにtransaction costをゼロに近づけ、ローカル優位性を消滅させ始めた。急速に。

 その結果生じることは何か。もはやローカルの壁には逃げられないということである。
 具体的には、回り道に見えて避けていた連結納税や国際課税に取り組まなければならないということである。これらは「既に起きた未来」である。それが分からないと、実は全く無縁に見える、目の前の事象の本質的な理解がいつまでたってもできないのだということを痛感し始めた。

 1年前にK先生がほのめかしていたことがこれほど急速に実現していくとは思わなかった。もう間に合わないかもしれないが、少しずつでも前に歩んでいきたい。

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