天国に行けただろうか
今日は突然心不全で死んだ友人Sの葬儀だった。
小学校の塾で同級生だった後、学校が同じになったことはないのだが、不思議に接点があった。
だらしない生活を続けていた(人ごとは言えない)が、憎めない男で友人も多く、葬儀場は座れない人間で溢れた。
友人のKが弔辞を読んだのだが、本当にあまりにも急であった。
体重が増えすぎていた(本当に人ごとは言えない)ところに、テニスを始めて熱中したために体に負担が来たのだろうという話だった。
やさしい男だった。あまりにもやさしすぎて、自分の気持ちを伝えるのがとても下手だった。多分、会社勤めをやめて自分で仕事を始めたのも本当はそれが理由だったのだろうと思う
女性に対してもシャイで自分の思いを伝えられず、結局独り身のままで一生を終えた。ま、明日は我が身だけれど。
葬儀場では泣いている女の子が何人もいた。
その中に、彼と何度か一緒に行った、彼が時々通っているという話のバーの女の子がいた。
生前に気持ちが伝わればよかったのになぁ。
土気色になっていた彼の顔を見てふとそう思った。
でも、泣いてくれる人がこんなにいたんだぜ。
愛されていたんだな。
今頃は天国に行けただろうか。
また、Kと3人であの世で会えればいいよな。
その時は、また馬鹿話をしてゆっくり飲もう。
合掌。
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