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2009/04/10

相続対策できましたか お金はあの世にもっていけない 邱永漢

○相続対策できましたか お金はあの世にもっていけない 邱永漢
PHP研究所 2009年3月26日第1版第1刷発行

 邱永漢氏の新著。
 前著の「非居住者のすすめ」に続くもの。
 いくつか、印象に残ったところを。


 それが、自分もかなり年齢を重ねたのと、友人たちの家庭の内側を覗くチャンスがあるたびに、年を取るということは生きている間、家庭の恥をいかにして世間から隠すかということだと妙な確信を持つようになったことで、……(P16)

 なるほどという感覚。多分、若い時には分からない。


 東京や大阪のような大都会はもとよりのこと、地方都市の商店街でも、先祖代々続いてきた家業が廃業に直面していると考えるよりも、親の築いた家業を子供が継げないところに来てしまったのです。家業というものが成り立たなくなって、家業は一代限りのものになってしまったのです。(P83)
▽△
 ですから、家業を継ぐということと、親の財産を継ぐということは、切り離して考える必要があります。たとえ財産の大半が家業の中に残されているとしても、家産は家族の財産として家業から切り離して相続対策を考えなければならなくなったのです。(P98)
▽△
 しかし、その場合でも子供が跡を継がないことを想定して事業を進める必要があるし、子供が跡を継ぐ場合でも、家族の財産と事業の財産を分離して、あらかじめ相続対策をたてる必要があります。…… しかし、家業程度のスケールで、子供が跡を継ぐことができるかどうかの立場におかれている場合は、事業の継続を中心にして会社の組織づくりをする必要があります。一番問題が少ないのは、会社と家族をあらかじめ分離して組織づくりをすることです。もうそうするよりほかない時代になってしまったのです。(P104)

 家業と家産を分離する。
 言われてみればなるほどだが。
 ただ、できない人多数だろうな。

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