官僚が使う「悪徳商法」の説得術
講談社+α新書
官僚が使う「悪徳商法」の説得術
原英史・ 真柄昭宏
発行年月日:2013/04/22
序章 霞が関の門外不出の秘伝
第一章 「戦わずして勝つ」──信頼と説得のコストの関係
第二章 「タイム・プレッシャー」──デッドラインの設定
第三章 「ガイアツ」──代理人に戦争をさせる技術
第四章 「ポンチ絵」──一発で誤解させる小道具
第五章 「松・竹・梅」──誘導するための三つの選択肢
第六章 「脅し」──説得術の奥義
終章 ハーバード流交渉術 vs. 官僚的説得術
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2728028&x=B
民主党政権をいかに簡単に騙したか、という話もありますが。
この本を買ったのは、「ポンチ絵」の説明があったからです。
皆さんご存じのように、財務省がよく使うアレです。
(第四章 「ポンチ絵」-- 一発で誤解させる小道具)
心理学的にもなるほどが多く。
オフェンス用(説得の要点)とディフェンス用(だまされぬ要点)(P178~179)は保存しておきたいかなと。
■オフェンス用(説得の要点)
1 まず「信頼関係」を築け。
2 相手に「よく考えてみる余裕」を与えるな。
3 旗色が悪いときは「先送り」して、次のチャンスをうかがえ。
7 「選択肢」を示して、相手に選ばせよ。
「おとり選択肢」を忍ばせて、相手を誘導せよ。
8 相手に「損失のリスク」を突き付けよ。
9 己は捨てて、結果だけを突き付けよ。
■ディフェンス用(だまされぬ要点)
2 デッドラインを示されたら、疑ってかかれ
(相手はこちらが考える余裕を奪うために示しているのかも)。
9 相手をやっつけることより、実利を考えよ
(相手は、やっつけられて実利をとろうという作戦かも)。
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