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2013/09/30

「新しい家族信託」公証人 遠藤英嗣

新しい家族信託
遺言相続、後見に代替する信託の実際の活用法と文例
公証人 遠藤英嗣
新日本加除出版 平成25年8月26日初版発行

 個人的には、内容的に、使える部分もあるかな、という本。
 この本をまるごと使えるいい本だとまでは、評価しにくい。

 「家族信託としての自己信託」とのコンセプトが売りの1つのようだが。
 この点、どうも私はあまり肯定的になれない。

 良き受託者をいかに得るかが、信託の本質的課題だとの理解からは。
 自己信託は、問題先送りになりやすいように感じるからだ。

 この点は、異論も当然あるだろう。
 今後の実務の展開次第というところか。

 ただ、書式については、結構使えるかもしれない。
 実際、周囲でも書式について評価の声を聞く。

 で、情報として有用かなと思ったのは。
 「預金等の『信託口』口座について」(P98)

 どうも通帳で信託口との表記を認める金融機関が出てきたらしい。
 証券会社も検討開始したのだとか。

 通帳の写真が掲載されているのだが、銀行名は消してある。
 その点は残念だが、やむを得ないところか。

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