「ユダヤ人の教養 -グローバリズム教育の三千年」大澤武男
「ユダヤ人の教養 -グローバリズム教育の三千年」大澤武男
ちくま新書
筑摩書房 2013年8月10日第一刷発行
元々山本七平ファンの私としては、「ユダヤ人」で反応してしまう。
で、本書は、ユダヤ人の歴史を振り返るのだが、初めて聞いた話がいくつか。
かのマルティン・ルターがユダヤ迫害論者だった(P72)というのは驚き。
ナチスが実行した全て、まさにガス室以外の全ての迫害を提言しているのだから。
ユダヤ系のノーベル賞受賞者は、2011年までで185名だという(P150)。
など、面白い話もあったが。
著者が、日本の教育の欠陥をユダヤの教育との対比で描き出すのに成功しているかと言えば。
残念ながら、うまくいっていない、と思う。
たぶん、著者が日本のいいところにあまり認識がないからだろう。
批判する対象への観察に深みがない、のである。
まぁ、私も日本の教育を褒めるつもりは、殆どないのだが。
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