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2013/12/15

花鳥茶屋せせらぎ 「一話 山雀の女」志川節子

花鳥茶屋せせらぎ 「一話 山雀の女」志川節子

 祥伝社の小説NON平成25年12月号掲載。
 不定期のシリーズ連載になるらしい。

 「山雀の女」は「やまがらのひと」とルビがある。
 つまり、目線は、男性側にあるってことだ。

 主人公は、鳥かご職人見習いである勝次。

 彼は、客として、旦那に連れられてきた女お絹に魅せられていく。
 幼なじみのひなたの気持ちも知らず。

 たぶん世の中でよくある、しかし、誰もが自分の記憶の引き出しをもう一度覗き込むような、それができるのが、作者の技量なのでしょうね。

 私はモロに作者の狙い通りになってしまったような気がする。
 ということで、ちょっと感情移入してしまいました。

 連作なので、第2話を楽しみにしたい。

 ところで、作者紹介を見ると、直木賞候補になったとあるじゃありませんか!

 知らなかったです~。

 こういう賞はすぐにとれるわけではないでしょうけど。
 でも、いつかおめでとうございますと、言わせて下さい。

amazon 小説NON (ノン) 2013年 12月号

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