花鳥茶屋せせらぎ 「一話 山雀の女」志川節子
花鳥茶屋せせらぎ 「一話 山雀の女」志川節子
祥伝社の小説NON平成25年12月号掲載。
不定期のシリーズ連載になるらしい。
「山雀の女」は「やまがらのひと」とルビがある。
つまり、目線は、男性側にあるってことだ。
主人公は、鳥かご職人見習いである勝次。
彼は、客として、旦那に連れられてきた女お絹に魅せられていく。
幼なじみのひなたの気持ちも知らず。
たぶん世の中でよくある、しかし、誰もが自分の記憶の引き出しをもう一度覗き込むような、それができるのが、作者の技量なのでしょうね。
私はモロに作者の狙い通りになってしまったような気がする。
ということで、ちょっと感情移入してしまいました。
連作なので、第2話を楽しみにしたい。
ところで、作者紹介を見ると、直木賞候補になったとあるじゃありませんか!
知らなかったです~。
こういう賞はすぐにとれるわけではないでしょうけど。
でも、いつかおめでとうございますと、言わせて下さい。
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