学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話
坪田信貴 2013年12月27日初版発行
発行 株式会社KADOKAWA
(プロデュース アスキー・メディアワークス)
正直、トンデモ本を半ば覚悟していたのですが。
なかなか面白かった。
筆者は塾の先生だが、心理学的アプローチも使いつつ、指導を行う。
生徒の「さやかちゃん」が素晴らしくボケまくりで、これもまた面白い。
で、途中で、勉強法・指導法が出てくるが、なるほどなという感じ。
基礎固めの重要性は、弓月光の「エリート狂走曲」(古!)でも語られていた。
どんな初歩でも、分からないところに戻る、これは勉強の基本というのは本当。
歴史漫画の重要性を語っていたのも、個人的体験談からは首肯できる。
登場人物と役割を流れの中で把握するのにピッタリなのだもの。
「授業中のノートの取り方」で、コーネル式が良いと。
なるほど、なんか名前だけ聞いていたけどね。
頭出しを意識しているのと、作成に復習を組み込んでいる。
うん、後で試験前に読むことを意識しており、合理的。
知らなかったのは「暗記のコツ」で、昔ながらの何回も書くはダメだと。
へー、脳が1回あたりの重要性を低下させるのか、なるほどね。
ただ、個人的には、昨今のあまりも書かない勉強ってどうなのかなとも。
漢字を正確に思い出せなくなりつつある我が身を反省してですが。
万人にこの本のアプローチが役立つかというと、そうではないケースもあるだろう。
しかし、親や教師のあり方、子供の気持ちを理解する一助にはなると思う。
結論として、誰が読んでも、参考になるのではないだろうか。
子供、親、そうでない人も、何か得るものがあるだろう。
とは言いながら、amazonの書評を見ると、一部にすんごい悪意を感じますねぇ。
この本が、学校教育関係者に面白くないのは、分かるけどさ。
でも、わざとねじ曲げたこと書いているのは、どうなのよと思う。
学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話(STORYS.jp)
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(amazon)
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