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2014/03/22

司法書士は見た! 実録相続トラブル

司法書士は見た! 実録相続トラブル

「司法書士は見た! 実録相続トラブル」川原田 慶太
日本経済新聞出版社 2014年3月7日1刷発行

 日経プレミアシリーズの1冊。
 というか、日経で連載中のものをまとめたもののようだ。

 知っている話も多かったけど、下記はなるほど。


「私は頼りになる娘が近くにいるから、万一認知症になったとしても、そのときに娘が法定後見人になってくれるし、わざわざ、あらかじめ娘を登録しておく必要なんてないわね。」

 今までの文脈からいうとこのようにも考えられそうですが、そうはいかない場合もあります。心理的にも、物理的な距離からいっても一番近いであろう子を後見人の候補者として申立てたものの、スムーズに進まないこともあるのです。関係性のよくない他の兄弟姉妹から意義が出てしまったために、「後見人としては認められない」と裁判所が判断するケースは珍しくありません。しかし、こうした恐れがある場合、頼りにしている子と任意後見契約を結んでおけば、有効に働きます。また、同様の効果を期待できる別の制度として、自分が頼りにする子と将来の具体的な希望についてあらかじめ契約を結んで託しておく「民事信託(家族信託)」というものもあります。

 (略)

 資産に関する重要な判断について「自分自身の意思を示すことができなくなってしまう」という点においては、死亡することにも、認知症などになることにも大きな差はありません。

 (略)

(P45~46)

 最近思うのが、相続問題は以前は死ねば終わりだった。
 しかし、これが今は変わっている。

 理由は簡単で、超高齢化社会の登場である。
 結果、承継の問題と死亡までの生活の問題に分化したのではないだろうか。

 そして、多くの人は、まだその問題の本質が見えていないのではないか。
 最近、非常に強く、そのことを感じる次第。

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