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2014/04/04

公認会計士はいかに税法を学ぶべきか その8

公認会計士はいかに税法を学ぶべきか その8

 思考実験をしてみよう。
 もし、条文で全ての場合を規定しようとしたらどうなるか。

 この命題は、遍く森羅万象を法律で記述できるのか、と同値である。
 さて、これは可能か。

 すぐ分かるように、人間にはできないことである。
 かつて話題になった「聖書の暗号」は、人のわざではない。
 
 では、どうすればよいのだろう。

 条文作成者は、ある程度起き得る事態を想像する。
 だが、何もかもは想像できない。

 そこで登場するのが、原則例外という思考法である。
 例外について規定して、それ以外は全てその他とするのだ。

 この原則例外がすばらしいのは、思考経済の節約になることだ。
 先に書いたように、ルールが森羅万象を網羅しなくても良いのだ。

 結果として、全ての事態の備えたプログラムが用意できるのだ。

 もちろん、妥当性がなければ、例外を増やす。
 あまりに例外が増えれば、そもそもの分岐を見直す。

 法的思考は、このようにルールの原則例外で考える。
 注意すべきは、決して、結果としての原則例外ではない、ということである。

 ある種、形式的判断でまずは切り分けるという考え方である。
 我々の日常では、実質判断から入ってしまうが、それは次の過程なのだ。

 個人的には、この原則例外思考こそが基本だと思う。
 ただ、そこを強調している本は、知る限りほとんどない。

 要件効果を強調していても、原則例外思考に触れない本が大多数である。
 私の場合、ここに辿り着くのに、結構時間が掛かってしまった。

 この原則例外思考と、要件効果が条文読みの要諦である。
 正直、この2つが分かれば、後は勉強しつつでなんとかなる。

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Question: So, what lies ahead?Answer: We need to educate the public about this hidden problem in society

投稿: christian louboutin sale authentic | 2014/04/22 22:20

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