東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと
東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと
伊藤元重 東洋経済新報社 2014年8月21日発行
正直、伊藤先生が、こんな安易なタイトルの本を出すなんてと。
ビックリしたのですが。
でも、やはり、伊藤先生です。
面白いのです。
学者としての自分を振り返って、生徒たちに伝えたい。
そのような思いが溢れてきます。
根岸隆教授・小宮隆太郎教授・宇沢弘文教授・浜田宏一教授。
錚々たる方々との触れ合いなどを読めるのも楽しい。
我々実務家からすると、驚くのは。
伊藤先生がどれだけ現場主義なのか、という話です。
そして、実務の矛盾や新らしい動きの萌芽に着目する。
工場を見比べてロットの重要性に気づくとか、流石としか言えず。
学生さんだけでなく、いろんな方に読んで欲しいですね。
ヒントがいっぱいあると思います。
ただし、弁護士の関根稔先生が普段言われていることと。
かなりかぶる部分があるのが、個人的には面白かったです。
一番なるほどは。
森嶋通夫先生の人生三段ロケット論でした。
収穫逓減の法則で、多くの人は年をとると研究パワーが減退する。
ではどうするか。
「そこで、研究者人生は人生三段ロケットのようなものと考えるべきだろう。人生の中で何回か古いロケットを切り離し、新しいロケットに点火する必要がある。そうした切り替えをしていくことで、一生、生産性を維持することができる」(P165)
なお、「ハービッチ先生の三兎追求スタイル」(P98)の話は。
昔読んだ、渡部 昇一氏の井戸の理論を思い出しました。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- 「失敗の本質」の野中郁次郎さん死去、89歳…一橋大名誉教授の経営学者_読売新聞(2025.01.27)
- 「この論文は噴飯物に近い内容だと思います」宮坂昌之大阪大学名誉教授(2025.01.27)
- 「うるせえ乗せろ」医師の男が羽田空港でANA女性職員を殴ってケガさせた疑いで逮捕「殴っていません」容疑否認 警視庁_FNNプライムオンライン(2025.01.16)
- 神戸大名誉教授の加護野忠男さん死去 「正論」メンバーで「日本型経営」など企業研究_産経新聞(2025.01.10)
- 未熟なまま「美容医」になる若者たち--そのしわ寄せが国民に?_毎日新聞(2024.11.11)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- トランプ氏による恩赦、議会襲撃の暴徒らをほぼ完全解放 支持者ら歓迎_BBC NEWS JAPAN(2025.01.23)
- 増えた大卒、職とミスマッチ 「事務希望」は17万人過剰_日経(2025.01.22)
- 「うるせえ乗せろ」医師の男が羽田空港でANA女性職員を殴ってケガさせた疑いで逮捕「殴っていません」容疑否認 警視庁_FNNプライムオンライン(2025.01.16)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ページ切り取りやぬれた本、図書館であえて展示…増加しているのは付箋を貼ったままの返却_読売新聞(2025.02.07)
- 「失敗の本質」の野中郁次郎さん死去、89歳…一橋大名誉教授の経営学者_読売新聞(2025.01.27)
- 伊丹敬之先生は井尻教授と接点があった_企業会計(2024.11.30)
- 大昔にある税務雑誌の購読を止めた件(2024.10.07)
- 大量閉店「ヴィレヴァン」経営が犯した最大の失敗_東洋経済(2024.10.02)
コメント