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2014/09/08

東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと

東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと
伊藤元重 東洋経済新報社 2014年8月21日発行

 正直、伊藤先生が、こんな安易なタイトルの本を出すなんてと。
 ビックリしたのですが。

 でも、やはり、伊藤先生です。
 面白いのです。

 学者としての自分を振り返って、生徒たちに伝えたい。
 そのような思いが溢れてきます。

 根岸隆教授・小宮隆太郎教授・宇沢弘文教授・浜田宏一教授。
 錚々たる方々との触れ合いなどを読めるのも楽しい。

 我々実務家からすると、驚くのは。
 伊藤先生がどれだけ現場主義なのか、という話です。

 そして、実務の矛盾や新らしい動きの萌芽に着目する。
 工場を見比べてロットの重要性に気づくとか、流石としか言えず。

 学生さんだけでなく、いろんな方に読んで欲しいですね。
 ヒントがいっぱいあると思います。

 ただし、弁護士の関根稔先生が普段言われていることと。
 かなりかぶる部分があるのが、個人的には面白かったです。

 一番なるほどは。
 森嶋通夫先生の人生三段ロケット論でした。

 収穫逓減の法則で、多くの人は年をとると研究パワーが減退する。
 ではどうするか。

「そこで、研究者人生は人生三段ロケットのようなものと考えるべきだろう。人生の中で何回か古いロケットを切り離し、新しいロケットに点火する必要がある。そうした切り替えをしていくことで、一生、生産性を維持することができる」(P165)

 なお、「ハービッチ先生の三兎追求スタイル」(P98)の話は。
 昔読んだ、渡部 昇一氏の井戸の理論を思い出しました。

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