「これをやったらうまくいかない」ということを、いかにたくさん知っているかが大切
「これをやったらうまくいかない」ということを、いかにたくさん知っているかが大切
羽生善治先生のお言葉ですが、納得。
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(略)
経験知が活きるのは、そういう場面での対処ではないでしょうか。つまり「こうすればうまくいく」というより「これをやったらうまくいかない」ということを、いかにたくさん知っているかが大切であるような気がします。
いろいろある選択肢の中から、何を捨てていくか。取捨選択の捨てるほうを見極める目が、経験知で磨かれるのだと思うのです。
たとえていえば、経験によって羅針盤の精度がだんだん上がっていくイメージですね。自分の中に、正確な羅針盤はないのかもしれない。けれど、無駄なことやだめだったこと、遠回りをした経験の積み重ねがあって、方向性を見誤ることが少なくなってくる。こっちへいくより、あっちのほうがより確実ということが、経験知が上がるにつれて比例して上がっていくのだと感じています。
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一方で、大量の情報に触れる機会が多いということは、自分の頭で考え、課題を解決していく時間が少なくなっていくことでもあるので、そこが少し気になります。未知の局面に出合ったときの対応力は、今の若い棋士たちは先輩たちより少し下がっているような気がするのです。
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私たちはアナログで育った世代ですから、基礎や土台のつくり方を見ていますし、大変な労力と時間を使って自身でつくってきているわけです。それはある意味で、私たちの世代の強みかもしれません。
とすれば、今の自分がどういうプロセスでここにいるのかとか、過去の何が今の自分の成果につながっているのか、といったことを再検証してみるのも、今後の自分を考えるうえで有効な勉強の一つになるのではないでしょうか。
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ですから、勘を磨く習慣やトレーニングが必要だと思います。何をするかというと、「羅針盤の利かない」状況にわざと身を置くことです。
それほど大げさなことではありません。たとえば私は、初めて訪れる待ち合わせ場所などには、しばしば地図を持たずに行きます。住所だけを頼りに、頑張って考えたり、人に聞いたりしてこっちかな、あの道だなと勘を働かせながら歩くのです。
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コメント
糸谷竜王誕生、小泉プロ誕生という話ですね。でも、まだ、山﨑八段がいます。きっと、これから真価を発揮してくれるでしょう。故村山聖九段の果たせなかった夢を若人達がかなえてくれるに違いありません。
投稿: はまちゃん | 2014/12/09 22:45
将棋界は広島がブームだな
投稿: きたむら玄堂 | 2014/12/09 22:36