「やってはいけない相続対策」大村大次郎
「やってはいけない相続対策」大村大次郎
最近、国税を敵に回すタイトルばかりの著者の本ですが。
本屋でふと見かけて、少し立ち読みしてみました。
「やってはいけない相続対策」大村大次郎
小学館
(キンドル版があるそうだ)
アパマンの賃料保証のウソが書いてあるのは評価。
タワマンの失敗事例も書いてある。
ここまでは、「お!」なんですが。
ただ、はっきりした間違いが書いてありました。
相続時精算課税で、110万円以上なら申告しろと。
これだけで、もう制度を理解していないことが明白。
とんでもない誤解ですから。
暦年贈与には110万円非課税枠がありますが。
相続時精算課税には、2500万円特別控除枠のみ。
非課税枠と特別控除枠は、素人目には同じようでも。
意味は、全く違っています。
で、相続時精算課税を使うと、極論すると10万円でも。
贈与税申告をしないとダメということになってます。
その場合、2500万円枠が残っていても使えず。
20%税率で贈与税取られちゃうんですよね。
贈与者が、相続時精算課税以外なら、110万円枠残りますが。
ま、そこまでの解説がきちんとされているわけではなく。
あとは、一時払終身保険が節税に良いと言ってますが。
無条件礼賛するのなら、タワマンを批判できないのでは。
この方がいつまで生き延びられるのか、楽しみにしています。
国税の苦々しさは、恐らく臨界点近いでしょうから。
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