「わたしはコンシェルジュ」阿部佳
「わたしはコンシェルジュ」阿部佳
NHKの「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」で、もてなしの心、どこまでも コンシェルジュ・阿部佳を観たときの感想は、既にブログに書いたとおり。
で、本が出ているようなので、早速発注したのですが。
どうやら、皆同じだったようで、売り切れ状態から、増刷したようです。
「わたしはコンシェルジュ」阿部佳
講談社文庫
2010年6月15日第1刷発行
2015年3月4日第2刷発行
(amazon)
で、この文庫本自体の発刊の前、2001年5月に単行本が出ている。
なので、内容で言えば、14年前のものであり。
阿部さん自身が、現在のように、後進を育てる目線より。
自分自身が成長していきたいという願い中心で書かれています。
ただ、本当に参考になることが多かった。
1つは、コンシェルジュとして、自分が何を備えるべきかと。
欧州の男性コンシェルジュのような、威厳ではないと。
阿部さんが挙げるのは、「誠実さ」である。
「あなたのことを真剣に考えていますよ」
「あなたのことをいちばんに考えていますよ」
という気持ちを、はっきり、分かりやすく伝える(P73)。
コンシェルジュを演じきる、というスピリットに支えられているわけですが。
他にも、
・お客様の前でしていいこと、いけないこと(P80)
素人さんと同じで、人前でイエローページ見ちゃダメよと。
これは、専門家サービスに携わる人間は、心すべきことなんでしょうね。
・コンシェルジュに求められるもてなしは、ホスピタリティ(P86)
サービス、ではない。
相手の気持ちを汲み取って、それに応えること。
・チャンスカードは2枚まで(P87~)
具体的な質問を幾つも並べるのでは、お客さんの負担が大きい。
なるほどです。
時と状況によると思いますが、心すべき視点でしょうね。
・お客様のためになることは、先々の自分のため(P163)
チップのような目先の報酬がなくても。
仕事が好き、そして、気持ちよくホテルに支払をして貰える。
そうですね。
お客様を楽しませてあげることが、自分の仕事なのだと理解している。
・コンピューターの進化が続くと、コンシェルジュは不要になるのではなく、
もっと必要とされるようになる(P215~)
人の心を読み取り、期待以上の満足を提供する。
アクロバティックなサービスが提供できるのは、人の力と心あってこそ。
これは、阿部さんが、コンシェルジュになって10年経って書かれた本。
その後、彼女がどうなったのか。
NHKの再放送があったら、是非ごらん頂きたい。
もてなしの心、どこまでも
コンシェルジュ 阿部佳
プロフェッショナル 仕事の流儀
予告編
機会があったら、グランドハイアット東京に、連泊で宿泊してみたいですね。
そして、是非、コンシェルジュにお願いをしてみたい。
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