「時間がない」からなんでもできる!時間密度を上げる33の考え方
「時間がない」からなんでもできる!時間密度を上げる33の考え方
吉田穂波(医師)
サンマーク出版 2013年8月20日初版発行
私がセブンイレブンで買ったのは、2015年の第7刷。
かなり売れているってことですね。
で、標題は、気持ちのことだと理解すべきですね。
実際には、時間をお金出して買う手法が採られています。
それが悪いということではなく、むしろ個人的にはなるほどですが。
書籍的には、それをメインにすると、売りがなくなるのかもしれません。
実際、amazonの書評を見ると、そのあたり手酷く批判している人がいます。
この本で初めて知ることより、既存の書籍等の手法の総合という感触。
ドラゴン桜とか出てきますしね。
何でも同時並行処理するというのは、実務やっていれば当然でもあり。
ただ、教えても、それができない人って、実は結構いるのですが。
なるほどと思ったのは、助けを求めるのも力が要るのだということ。
困った時に、声を出せる、周囲に助力を求めることこそ、生きる力なのだ。
恥ずかしさなどで、つい、出せない人が多いわけですが。
そこで、ちゃんと周りに、助けてくださいと言えることは、極めて大事。
当然、助けて貰ったら、フォローアップも必要になります。
そこまで含めて、標題に行き着くわけです。
私自身は、この本で得たものはそれほど多くないですが。
実践の本としては、とても貴重だと思います。
米国での保育料が月額50万円かかるので、なんとかしなくちゃとか。
医療保険料が年間120万円かかるので、なんとかしようとか。
そんなことがあるのかというトラブルと、それを乗り越える著者。
必ずしも、大きな声で言えない解決策も混じっていても、それが実務。
最後の、事務方ミスでの卒業単位不足問題を交渉術で乗り越える場面。
このあたり、火事場の馬鹿力というか、すごいよね、という感想。
何より、この方、留学時点で2人子がいて、3人目妊娠して留学。
帰国すると、もう4人という、肝っ玉母さんで、腹の据わりが凄い。
ということで、読み物として、なかなか面白かったですね。
ノウハウ本として読まないほうが、良い本だと思いました。
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