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2015/04/16

滅びゆく農協(雑誌Wedge) その2

滅びゆく農協(雑誌Wedge) その2

 引き続き、雑誌Wedge2015年4月号より。
 「滅び行く農協 岩盤規制と農業の行方」として特集。

○「脱農化」した農協に必要な更なる本質的な改革
 (山下一仁(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、元農林水産省))

 驚いた。

 何故このような団体が出現したのか。
 それは、歴史的な背景があったのですね。


 戦後の食糧難の時代、米を政府に集荷するため、農業・農村の全ての事業を行っていた戦前の統制団体を、衣替えしたのが農協である。このため、農協は、銀行も生保も損保もできる、日本で唯一の万能の法人となった。また、農家の職能団体なのに、地域住民ならだれでも農協事業を利用できる「准組合員」制度が認められた。統制団体をルーツに持つ農協は、中央から地域農協へと指揮・命令が下るトップ・ダウンの組織となった。地域農協は、組合員ではなく、全国や都道府県の農協連合会によって支配されている。

 是非、一読をお勧め。

 なお、敢えて付け加えるとすれば。
 バブル崩壊時に農協系の果たした役割も、是非書いて欲しかった。

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