帳簿の世界史
帳簿の世界史
「帳簿の世界史」
ジェイコブ・ソール(訳者 村井章子)
文藝春秋 2015年4月10日第1刷発行
ハンムラビ法典には、基本的な会計原則や商取引の監査規則があったという。
105条を例示して、
「現金を受取ったときにその場で確認して領収書に署名をしなかった場合、帳簿にその取引を記入してはならないという規定がある。」
ノルマンコンクエストの時には、世界初の土地台帳が作られた。
これは、Domesday Bookと呼ばれ、検地結果を記した世界初の土地登記簿だった。
所有権、法律上の特権、債務、協会の権利、王家が徴収可能な税金などが記載されている。
名前のDomesdayとは最後の審判である。
土地台帳は、王家による認証を神の裁きと同視して、何者も逃れられないとしたもの。
まだ、読書中ですが。
この業界にいる者であれば、必読でしょうね。
■序 章 ルイ一六世はなぜ断頭台へ送られたのか
■第1章 帳簿はいかにして生まれたのか
■第2章 イタリア商人の「富と罰」
■第3章 新プラトン主義に敗れたメディチ家
■第4章 「太陽の沈まぬ国」が沈むとき
■第5章 オランダ黄金時代を作った複式簿記
■第6章 ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問
■第7章 英国首相ウォルポールの裏金工作
■第8章 名門ウェッジウッドを生んだ帳簿分析
■第9章 フランス絶対王政を丸裸にした財務長官
■第10章 会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち
■第11章 鉄道が生んだ公認会計士
■第12章 『クリスマス・キャロル』に描かれた会計の二面性
■第13章 大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか
■終 章 経済破綻は世界の金融システムに組み込まれている
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