ついついしてしまいがちなこと(道垣内弘人教授)
ついついしてしまいがちなこと(道垣内弘人教授)
月報司法書士2015年7月号より。
○ついついしてしまいがちなこと
道垣内弘人(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
日経の民法本や、信託関係の研究でも有名な道垣内教授の巻頭言。
道垣内教授の文章は、面白いのに分かりやすくて、好きです。
で、この文章の目的ですが。
メトロ内の案内などを例に挙げて、素人に通じない言葉を戒めること。
「要件事実だって、結局は、落語ができるか、あるいは、一人で漫才ができるのかの問題です。」
これは、道垣内教授にしか書けないでしょうね。
なるほどですが。
さらに、
「……、それでも、『民法○○条によれば、こうなるので、仕方がない』といった回答が出てきて、その結果がいかにも常識に反することに気がつかない学生や、『権利外観法理により』などと無内容の法律用語をふり回す学生が多く、悲しくなる」
民法を税法、権利外観法理を実質課税の原則に変えれば。
もうそのまま、税理士や会計事務所職員に通じますね。
ただ、
「『短期賃貸借』の短縮形に至っては、『どうして知っているんだろうか』と、思わずうつむいてしまう」
だけは、この雑誌、淑女も読むのではと、一言申上げたいところ。
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