超したたか勉強術(その2)
超したたか勉強術(その2)
超したたか勉強術
佐藤優
朝日新書
2015年4月30日第1刷
続きです。
したたかさを身に付けるための思考の鋳型の習得が必要と著者は言う。
それを実践するため、「イギリスの歴史【帝国の衝撃】」をテキストとする。
(ただ、私はこれは買ってないし、なくても読んでいける)
今後の日本の在り方を探る上で、帝国主義後の英国は非常に参考になるという。
確かに、権益を失いつつ、それでも世界の中でのプレゼンスを持っている。
更に、この教科書が最適だというのは、考えさせる教科書だから。
「自国の帝国主義政策が、現在のイギリス社会にどのような影響を及ぼしているのかについて、将来を担う子どもたちに自分の頭で考えさせるように編集されている。」(P27)
歴史の教科書を語る際、ヒストリーとゲシヒテの差異に注意が必要だという。
ヒストリーは、淡々と時系列で出来事を語るもの。
しかし、ゲシヒテは、歴史の必然性を認識し、編集された歴史。
正しい歴史があるというスタンス。
ロシアの教科書は、分厚く、体制迎合的なゲシヒテの構えだという。
アメリカは、歴史への謙虚さが薄く、自分達が作るという姿勢。
日本の現行教科書には、歴史へのオリエンテーションがないとする。
それをいかにつけるか。
その理解のために、「イギリスの歴史」が役立つというのだ。
それは、失敗の研究として、新しい時代への対応の模索だから。
更に続きます。
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