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2015/10/01

売り方は類人猿が知っている

売り方は類人猿が知っている


売り方は類人猿が知っている
ルディー和子
日経プレミアシリーズ
日本経済新聞出版社 2009年12月8日1刷

 なんと6年前に買った本で、そのままになっていた。
 たぶん、少し読んでそのままになっていたのだけど。

 人間は、周囲の意見が非常に気になる社会的動物だと。
 自分以外の全員がそういえば、もしかしてとなる。

 この典型例が、ドイツのユダヤ人虐殺だと。
 普通の市民が、悪魔のような意見に同調した。

 これを実験で確かめたのが、ソロモン・アッシュの同調実験。
 しかし、それが正しいのかどうか、議論が50年続いた。

 これを破ったのが、fMRIだという。
 テクノロジーの進歩はすごいですね。

 意識的にではなく、無意識に自分の認識を変えてしまう。
 周囲の意見に影響を受けて、それに抗するのは大きなストレス。

 人間は協力しあわないと生きていけない時代が長かった。
 その結果、保険としての互助精神が組み込まれたのだという。

 それを促進するために、罪悪感や恥という感情ができたと。
 なるほど、信用できるのは、罪悪感や恥を感じる人間である。

 だから、他人の目が気になる。
 他人の目がなければ、罪悪感は多くの場合感じないのだと。

 さらに、2007年にはミラーニューロンが発見された。
 他人の心理に同化できる脳の仕組みですね。

 で、購買につなげるには、罪悪感を消すことが大事だと。
 なるほどね。

 さらに、嫉妬は、浮気防止のために誕生したのだと。
 チンパンジーと人間の違いは、面白いが人によってはひんしゅくか。

 生存に関する消費は、生活必需品が多く安価。
 しかし、繁殖に関する消費は、高価で無駄なひけらかし。

 なかなか面白かった。

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