忍び寄るブラックマンション危機とその回避法
忍び寄るブラックマンション危機とその回避法
全部はまだ読めていませんが。
自分の読書メモとして。
マンション空き家が出てくると、どんな問題があるか(P22)。
・中古市場の需給バランスが崩れて価格破壊が起こる。
・管理費・修繕積立金の滞納者問題。
・管理組合の理事のなり手不足。
・区分所有者の高齢化、修繕積立金の「破綻」。
・マンションのスラム化。
うーん、良いことないですね。
あと、マンションの耐用年数(47年)の話(P28)は興味深い。
1998年当時の取り壊しマンションの平均寿命が約46年だったと。
その取り壊し理由は、基本、設備配管類の取り替えができないことだった。
ところが、これを覆すスケルトン・インフィル工法がここ20年は主流だと。
また、耐震基準は1981年6月1日以降のマンションが採用だと。
購入時に管理費と修繕積立金は見落とされがちだが。
大規模修繕で積立額が問題になるので、運用方法を規約と計画で確認しろと。
新築時には、これらが安く見せる設定になっているので。
将来的には、修繕積立金額の値上げが必須になると(P48)。
この辺は、医療機器買うのと同じですね。
所有におけるメインテナンスフィーの問題を意識すべきなのだ。
で、大型マンションやタワーマンションの方がこれらの額が高い場合が多いと。
そりゃそうでしょうね。
その結果、長期修繕計画表を見ると「破綻」が著しいところが多いのだとか(P51)。
うひゃー、これで価格下落したら、救えないですね。
でも、タワマンに限らず、9割のマンションの長期修繕計画は破綻すると。
新築時に安く見せている代償なのだと(P53)。
この著者のいう9割は、著者の実体験らしいので、どうとるかですが。
駐車場使用料の会計マジック(P63)の話などは、それなりに説得力あり。
また、瑕疵問題は、10年目の手前時点のチェックが重要だと。
ただ、この辺になると、もう個人では対応できないでしょうね。
エレベーターや機械式駐車場問題などにも触れている。
機械式は、苦肉の策で登場した(P109)なんて話は、へーです。
リベート・談合の話も、結構えぐいこと書いてありますね。
著者の会社がやらない前提なので、当然なんでしょうけど。
このあたりの知識って、マンション売り買いするには必須なんでしょうね。
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