18歳の著作権入門 その4
18歳の著作権入門 その4
「18歳の著作権入門」福井健策
筑摩書房 2015年1月10日初版第1刷発行
私的複製について、
「著作権法では、著作権の原則通りに通させるとかえって世の中が混乱しそうな場合に、特に許可なく著作物を利用しても良い例外を定めています。これを『制限規定』といいます。(P73)」
とした上で、
「条件はけっこう厳格で、(略)。つまり非常に親密な範囲内での、小規模な使用が目的でないといけないと考えられています。(P73)」
としている点注意ですね。
勝手に例外を拡張して解することはできないのだと。
また、引用について、判例・学説から読み取れる6つの注意点を列挙してくれている(P83)。
[1]未公表の著作物は引用できない→受け取った手紙の勝手な公開はダメ
[2]自分の作品との明瞭区別
[3]自分の作品がメイン(=主従関係)
[4]自分の作品との関連性
[5]改変は禁止→長文なら(中略)を挟んで短くする
[6]出典の明記
これらを守らないのであれば、許諾を個別に得なければならないわけだ。
うん、ためになりますね。
更に続きます。
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