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2016/02/10

18歳の著作権入門 その3

18歳の著作権入門 その3


「18歳の著作権入門」福井健策
筑摩書房 2015年1月10日初版第1刷発行

 続きです。

 著作権侵害を考える際のポイントは、2点。

 [1]依拠性
 [2]類似性
 2つがセットで揃ったらアウトなのだと。

 逆に言えば、先行作品との偶然の一致は許される(P65)のだと。

 この章で、著作権の射程を考える際のヒントについて、

「たとえば、『この行為が許されたらどんな影響がある?』『逆に禁止されたらどんな影響がある?』と考えてみるのも良いかもしれません。(P69)」

とありますが、これは重要ですね。

 つまり、制度の射程距離を考えるには、制度趣旨が必須です。
 制度趣旨は、「本制度がなかりせば」を考えれば分かるからです。

 そして、

「つまり、『模倣する自由』と『真似されることの弊害』のバランスが問われます。(略)『ベストバランスはどこにある?』と私たちに問いかけているのですね。(P70)」

 なるほどです。
 更に続けます。

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