相続登記漏れ物件と遺産分割協議書(月報司法書士)その2
相続登記漏れ物件と遺産分割協議書(月報司法書士)その2
月報司法書士2016年1月号より。
○付箋
相続登記漏れ物件と遺産分割協議書
日本司法書士会連合会
不動産登記法改正等対策部
続きです。
筆者は、名寄せだけでは対応できない対策で、協議書記載の工夫をしていると。
記載した物件の表示欄の最下段に、1行付記すると。
例「上記不動産以外の不動産全部」
「上記以外の財産全部」
ただ、全ての遺産分割協議書に書くようにというのではないと。
まず、法定相続人が少ない場合に限ると。
更に、うち1名だけの相続に他の相続人が了解し、懸念がない場合だと。
家を継ぐ長男などが、承継することに、他の兄弟が異論がないとか。
その上で、この1行の意味と趣旨を全員に説明して、了解を得ていると。
そうでしょうね、説明せずに入れるのは、反則ですから。
で、このようにすることで、孫の代でも、当期漏れ財産の相続登記が可能だと。
更に、被相続人名義の建物の増築登記でも、利用できるのだと。
この条項の位置づけは、結構難しいと、先日教わったのですが。
でも、実務家としては、入れられる際には入れておきたいですね。
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