租税条約をマスターしたい!と思ったとき最初に読む本 その1
租税条約をマスターしたい!と思ったとき最初に読む本 その1
租税条約をマスターしたい!と思ったとき最初に読む本
あいわ税理士法人編
中央経済社 2016年2月25日第1版第1刷発行
実務の必要性に追われて購入しました。
過去、あいわ税理士法人の本は、?というものもあったので、どうかなと。
で、結論から言うと、説明はちょっと微妙にうーんという感じ。
「オセロで考える国際税務」って、言わんとすることは分かるのですが。
図解があんまりよくないと、敢えて言いますが(中経さんごめんなさい)。
オセロの石が6つ、国内法の検討で並ぶというのですが。
例えば、米法人が邦法人から配当を受ける場合(議決権比率20%)の例で。
最初は、[1]居住地国の判定からですが。
国内法で居住地国がアメリカになりましたというのが白石で。
租税条約での判定でもアメリカなのですが、これが黒石表示です。
最終判定は、白石でアメリカなんですが、分かりにくい。
途中、租税条約で内容が変わらないのだから、黒石にする必要はない。
この例なら、[4]所得源泉地国の適用税率が、国内法では20,42%で。
租税条約で5%に上書きされるので、そこだけ黒石にすべきでした。
オセロのように、内容がくるっと変わってしまうという喩えはありですが。
説明が、あまりにも残念でしたね。
ただ、内容で、国際税務初心者の私には、メモしておきたいことが幾つか。
過去に聞いた気もするが、そういえばというのも含めて。
続きます。
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