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2016/05/29

「リベラル」がうさんくさいのには理由がある

「リベラル」がうさんくさいのには理由がある


「リベラル」がうさんくさいのには理由がある
 橘玲 集英社 2016年5月31日第1刷発行

 元々は週刊プレイボーイに連載されていたコラムらしい。
 資料取材や現地取材を行って、掘り起こした資料は、結構驚き。

 琉球新報がキャンペーンをはって、糾弾しようとしたのに。
 根拠となる証言がすべて覆されてしまった事件とか。

 実に興味深いですね。

 朝日新聞を代表例として、自称リベラルがなぜ、間違ってしまったのか。
 そして、今後我々はどう判断していくべきか、という論考が語られます。

 粗く言い切れば、朝日新聞にせよ、大江健三郎にせよ、取材不足の未熟者。
 結論ありきで、取材をしない、あるいは中途半端で止めてしまったと。

 同意です。
 ただ、私の場合は、彼らの日本語能力のなさを原因に付加しますが。

 で、著者は、事実を事実としてちゃんと見つめようという立場なので。
 中国での皇軍兵士の加害行為はあったという認識(あとがき参照)。

 南京大虐殺は触れてないが、何故沖縄戦で自決が多かったかは。
 自身の蛮行を、米軍の行為に仮託して語ったせいではないかと。

 ここは、この本の中では検証されていない箇所なので。
 今後の著者の次作以後で語られるのでしょうね。

 あと、テロと宗教の問題は、報道に際してのリベラルの矛盾を露呈させたと。
 原因は、独立心のない報道ありきだという、ごもっともな主張です。

 日本の労働問題についても、なるほど。
 長時間労働価値評価仮説は、確かに、女性管理職希少問題を説明できる。

 この著者の本だから、売れるでしょうね。
 売れることで、少しでも日本の現状を考える人が増えてほしい。

 個人的には、お勧め本です。


『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』あとがき

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