「リベラル」がうさんくさいのには理由がある
「リベラル」がうさんくさいのには理由がある
「リベラル」がうさんくさいのには理由がある
橘玲 集英社 2016年5月31日第1刷発行
元々は週刊プレイボーイに連載されていたコラムらしい。
資料取材や現地取材を行って、掘り起こした資料は、結構驚き。
琉球新報がキャンペーンをはって、糾弾しようとしたのに。
根拠となる証言がすべて覆されてしまった事件とか。
実に興味深いですね。
朝日新聞を代表例として、自称リベラルがなぜ、間違ってしまったのか。
そして、今後我々はどう判断していくべきか、という論考が語られます。
粗く言い切れば、朝日新聞にせよ、大江健三郎にせよ、取材不足の未熟者。
結論ありきで、取材をしない、あるいは中途半端で止めてしまったと。
同意です。
ただ、私の場合は、彼らの日本語能力のなさを原因に付加しますが。
で、著者は、事実を事実としてちゃんと見つめようという立場なので。
中国での皇軍兵士の加害行為はあったという認識(あとがき参照)。
南京大虐殺は触れてないが、何故沖縄戦で自決が多かったかは。
自身の蛮行を、米軍の行為に仮託して語ったせいではないかと。
ここは、この本の中では検証されていない箇所なので。
今後の著者の次作以後で語られるのでしょうね。
あと、テロと宗教の問題は、報道に際してのリベラルの矛盾を露呈させたと。
原因は、独立心のない報道ありきだという、ごもっともな主張です。
日本の労働問題についても、なるほど。
長時間労働価値評価仮説は、確かに、女性管理職希少問題を説明できる。
この著者の本だから、売れるでしょうね。
売れることで、少しでも日本の現状を考える人が増えてほしい。
個人的には、お勧め本です。
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