上村教授の「日本の会計・監査制度」その1
上村教授の「日本の会計・監査制度」その1
会計・監査ジャーナル2016年6月号より。
○日本の会計・監査制度
-資本市場の中核を担える態勢とは(Ⅰ)
上村達男(早稲田大学教授)
結論から言えば、公認会計士には、必読の稿と思います。
明治初期の株式会社は、上場会社が当然だった。
募集設立とは、設立時にいきなり公募設立の意味だった。
厳格な設立規制や厳格な資本規制は、上場基準の意義。
資本充実原則とは、上場基準遵守の意義だった。
つまり、株式会社は公開株式会社として存在していた。
ところが、市場の担い手として、公衆を想定していなかった。
当時の株式会社は、小規模閉鎖会社が対象であったし。
証券取引法は、業者規制法であり、裁判規範ではなかった。
このため、日本の会計・監査は独自の発展を遂げる。
米国のように法律の圧力なく、それ自体の権威に依存できた。
なるほど、言われればです。
本来の在り方から離れた、歪んだ発展を遂げてしまったのだ。
続きます。
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