上村教授の「日本の会計・監査制度」その1
上村教授の「日本の会計・監査制度」その1
会計・監査ジャーナル2016年6月号より。
○日本の会計・監査制度
-資本市場の中核を担える態勢とは(Ⅰ)
上村達男(早稲田大学教授)
結論から言えば、公認会計士には、必読の稿と思います。
明治初期の株式会社は、上場会社が当然だった。
募集設立とは、設立時にいきなり公募設立の意味だった。
厳格な設立規制や厳格な資本規制は、上場基準の意義。
資本充実原則とは、上場基準遵守の意義だった。
つまり、株式会社は公開株式会社として存在していた。
ところが、市場の担い手として、公衆を想定していなかった。
当時の株式会社は、小規模閉鎖会社が対象であったし。
証券取引法は、業者規制法であり、裁判規範ではなかった。
このため、日本の会計・監査は独自の発展を遂げる。
米国のように法律の圧力なく、それ自体の権威に依存できた。
なるほど、言われればです。
本来の在り方から離れた、歪んだ発展を遂げてしまったのだ。
続きます。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- ALS事件の元医師、医師免許不正取得を告白 「厚労省にいた知人医師が指南」_産経新聞(2023.01.22)
- 処方箋を偽造、不正に薬を入手 容疑で開業医を逮捕 千葉県警_産経新聞 (2023.01.17)
- 「試験問題を作成する会議の内容を録音し、録音した音声や実際に国家試験で出題された内容とよく似た問題などを事前に送信」柔道整復師 試験漏えい事件(2023.01.18)
- ダニング・クルーガー効果についての著者論文要約を翻訳すると(2023.01.04)
- ラジオ「百万人の英語」の御園和夫さん事故死…横断歩道で妻と2人はねられる_読売新聞(2022.12.26)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 債権=請求権?_ゼロからマスターする要件事実(2023.01.27)
- 長いインタビューでは年表を用意する_(2023.01.14)
- イギリスの法体系(酒巻俊雄教授)_企業会計(2023.01.01)
- 「やはり民法は裁判規範であったのか」って_ゼロからマスターする要件事実_「税理」(2022.12.27)
- 請求権の発明_ゼロからマスターする要件事実_「税理」(2022.11.30)
「会社法」カテゴリの記事
- イギリスの法体系(酒巻俊雄教授)_企業会計(2023.01.01)
- IT大手に本社登記要請 事業実態把握へ監視強化_産経新聞(2022.04.18)
- 新生銀が買収防衛策を検討 SBIの買収阻止へ「ポイズンピル」_朝日新聞(2021.09.15)
- 株式の時効取得の可否等_ビジネス法務(2021.08.13)
- Opinion Shoppingは会計監査だけではない(2021.06.02)
「金融・金融法務」カテゴリの記事
- 横浜銀、神奈川銀を買収へ TOBで完全子会社化_時事通信(2023.01.29)
- 3000万円強盗の疑いで男3人逮捕、就寝中の男性脅し金庫から現金強奪_読売新聞(2023.01.06)
- 誤送金・誤振込での入金が続く場合、マネロン利用されている可能性がある_おひよ氏note(2022.12.24)
- 野村証券、店舗ATM全廃 来年3月末、利用減少で_産経新聞(2022.12.04)
- 金融庁が人材マッチングシステム 人手不足深刻な地方企業に_NHK(2022.11.24)
「法律全般」カテゴリの記事
- 会社が寄宿舎を作ると労基法の規制を受ける(2023.02.06)
- LGBTを支援している弁護士さんにゲイバーに連れて行って貰った岡口裁判官(2023.01.30)
- 債権=請求権?_ゼロからマスターする要件事実(2023.01.27)
- 「破産者サイト」運営者、個人情報保護委が初の刑事告発…名前や住所を地図上に表示_読売新聞(2023.01.16)
- ガーシー議員の関係先捜索 著名人を中傷疑い、警視庁 動画投稿サイトで_産経新聞(2023.01.17)
「企業会計」カテゴリの記事
- イギリスの法体系(酒巻俊雄教授)_企業会計(2023.01.01)
- 大日向先生がメチャ優しい(2022.08.19)
- 紙谷さんはASBJ復帰、茂木氏は会計士協会会長就任(2022.08.02)
- freee会計を利用してきたが、やはり会計王に戻すかな_高橋雄一郎氏twitter(2022.06.01)
- 監査論のリスクアプローチは教育に有用(2022.04.27)
コメント