平成13年度みなし配当課税改正の趣旨(今村隆教授)
平成13年度みなし配当課税改正の趣旨(今村隆教授)
税務弘報2016年8月号より。
○ヤフー事件及びIBM事件最高裁判断から見えてきたもの(下)-IBM事件は租税回避か?
今村隆(日本大学大学院法務研究科教授)
何故、旧法で存在した、帳簿価額基準を外したのか。
みなし配当規定の改正の理由についての説明がある。
要は、株主=法人間取引の二重課税の調整が趣旨。
そのように読めます。
法人段階での所得に法人税が課されるのは当然だが。
株主の株式譲渡益部分にも、法人の利益部分がある。
すると、二重課税が生じているではないかと。
改正後は、法人の利益稼得部分は、みなし配当課税。
株主の帳簿価額とは切り離されることになる。
株式譲渡損が生じるが、これはキャピタルゲイン課税の調整だと。
うーん、T&Amasterでの朝長説が「少しわかりにくいので若干修正した例」だそうだが。
あまり説得的な説明になっていない気がする。
もう少し、説明に補充が要るんじゃなかろうか。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 内田民法総則改訂がもうじき発刊らしい(2025.05.09)
- 「私は、2つのタイプの裁判官がいると思っています」岡口基一氏(2025.05.07)
- 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ_齋藤ジン(2025.04.18)
- 新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと(2025.04.06)
- 「入学しない」確約求める、香川 車いす生徒の高校受験で中学校長_共同通信(2025.04.03)
「税務」カテゴリの記事
- 吉備中央町が苦渋の選択をした理由は_読売新聞(2025.05.08)
- NISAより先にiDeCoを検討すべき理由は_野村證券(2025.03.24)
- 私が脱税!? 父の教訓、身辺整理はしっかりと 相続税に苦戦 森永卓郎さんが残した言葉_産経新聞(2025.02.11)
- マンション修繕費4700万円を自分の口座に移動させ横領 元社員逮捕 総額9億円被害か_産経新聞(2025.01.30)
- 扶養の範囲と年収の壁_週刊T&A master(2024.12.12)
コメント