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2016/07/31

手数料が開示されたら売れなくなるような商品を、どうして顧客に売っているのか

手数料が開示されたら売れなくなるような商品を、どうして顧客に売っているのか

 週刊エコノミスト7月26日号より。

 特集「ヤバイ投信保険外債」

○INTERVIEW 森信親金融庁長官
 -金融商品の販売をどう思いますか?
 「高い手数料は何の対価か説明責任を果たすべきだ」

 いや、強烈ですね。

「私自身も(金融庁の)監督局長時代、銀行の頭取と会うときには、その銀行の売れ筋投資信託ランキングのベスト10を見せて、『これをあなたのご家族に勧めますか』と問いかけました。」(P22)

 森長官、嫌われているんだろうなぁ……。

「しかし、考えてみれば、手数料が開示されたら売れなくなるような商品を、どうして顧客に売っているのか。これは手数料を開示する、しない以前の問題です。」(P23)

 ごもっともですが、金融機関の人間は血の気が引きそう。

「ただ、貯蓄性の高い保険商品の中には、投資商品に保険部分を『まんじゅうの薄皮』程度にかぶせたものがあります。この点をどう考えるべきか。」(P23)

 保険業界に、森降ろしの政治家陳情をさせそうな言葉。

 いや、凄いですね。

 「捨てられる銀行」に出てくる姿が、嘘偽りではないというか。
 あれでも、実はオブラートに包んでいたのね、という感じ。

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