融資の資金使途違反(バンクビジネス)
融資の資金使途違反(バンクビジネス)
バンクビジネス2016年8月1日号より。
○ここを教えて!
新入行員のための金融実務Q&A vol.46
融資編 融資の資金使途違反
櫻沢健
<今回の質問>
「設備の購入費用と聞いていたものが運転資金に流用されるなどの資金使途違反を防ぐため、どのような対応が求められますか。また、融資先に資金使途違反があった場合、どうすればよいでしょうか。」
実は、融資を受ける会社側が理解していないことのナンバーワンがこれです。
「お金には色がついている」
そのように考えているのは、税務署だけではなく、金融機関も同じです。
この稿にもあるように、金融機関は、融資時に3つのことを確認します。
[1]何に使うか
[2]いつ返すのか
[3]どうやって返済するのか
そして、この資金使途違反が生じるとどうなるのか。
最悪の場合は、融資金の一括返済が求められます。
そうでなくても、次回の融資が受けられない恐れすらあります。
この点、多くの場合、借りる側は安易に考えています。
しかし、金融機関からすれば「すわ、一大事!」なのです。
必要な時、必要なだけ借りて、不要になったらすぐ返す。
これが基本です。
逆に言えば、「お付き合い」を頼んでくるのは。
これを踏まえていない金融機関だということになります。
一部金融機関にとっては、厳しい言い方になるかもしれませんが。
中長期での、お互いの利益を考えることが、地域金融の基本だと信じます。
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