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2016/07/28

為替デリバティブによる倒産事例(近代セールス)

為替デリバティブによる倒産事例(近代セールス)

 近代セールス2016年8月1日号より。

○[検証]なぜこの会社は倒産したのか!?
 第261回 昌立物産(株)
 為替デリバティブで大損失
 本業の余力を残したまま倒産へ
 綴木猛(帝国データバンク情報部)

 民事再生法申し立ての一番大きな原因は、デリバティブ損失だったと。
 大手金融機関に勧誘され、2005年10月頃から、契約を結んだ。

 ところが、円高ドル安の進行が進んでしまった。
 2008年頃には、既に事業収益でまかなえなくなっていたという。

 そのために、銀行借り入れが加速的に増加した。
 で、すごい表現があります。

「たとえるならば、『銀行からもらって飲んだ毒を緩和するために,銀行から薬を買う』という状況に置かれていた。」

 その後リスケ要請するもののダメ。
 協議会ダメ、ADRダメ、そこについにダメ押しです。

同年6月には、税務署から税務調査を受け、2013年6月に損金計上している過年度修正損について欠損金の繰越控除が認められないとの判断が下った。これまで策定していた返済計画は、この繰越控除が受けられることが前提だったため、決定打となった。」

 デリバティブでの調査否認事例は、聞いていましたが。
 倒産の引き金になるケースでのものは、初めて知りました。

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