ブロックダイアグラム(ゼロからマスターする要件事実)
ブロックダイアグラム(ゼロからマスターする要件事実)
税理2016年8月号より。
○ゼロからマスターする要件事実
第6回 ブロックダイアグラム
岡口基一(東京高等裁判所判事)
具体的な紛争を、要件事実論を用いて法的に分析整理した結果の表。
これが、ブロックダイアグラムだという。
攻撃防御法法を一覧して見ることができるので。
請求原因・抗弁・請求権などが複数ある場合に、重宝すると。
作成方法には3通りあるという。
[1]各攻撃防御方法の欄に、その要件事実を記載する例
[2]各攻撃防御方法の欄に、その主要事実を記載する例
[3]各攻撃防御方法の欄に、その要件事実と主張事実の双方を記載する例
司法研修所民事裁判官教官室は、[2]だという。
欄外に、事実の主張に対する相手方の認否を付記するのだと。
その後、ブロックダイアグラムの具体例になる。
○が被告が認めているもの、×が被告が争う場合、被告が知らない場合は不知となる。 顕著な事実の場合は、顕などと記載するのだと。
最終的には、これらをボックスに表現して、繋げていく。
請求原因に始まり、抗弁としての消滅時効・弁済・免除へ。
消滅時効は、再抗弁で時効の中断へ。
免除は、再抗弁で錯誤へ。
要するに、ツリー構造にするのですね。
なるほど。
ということは、アイディアツリーで作成すればよいのだろうな。
で、ここには書いてありませんが、攻撃防御方法の検証を行うのでしょうね。
その際には、正確性だけでなく、網羅性も確認することになる。
思い込みを外して検証する作業が必須、ということなのでしょう。
プログラミングと同じですね。
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コメント
丁重なリプライありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: アルキメデス | 2016/07/27 15:30