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2016/08/08

「プライベートバンカー カネ守りと新富裕層」清武英利

「プライベートバンカー カネ守りと新富裕層」清武英利

 あの、清武氏って、ノンフィクション作家に転身していたのですね。
 いや、読売新聞時代に、国税庁担当時代もあるので、本書はなるほどですが。


「プライベートバンカー カネ守りと新富裕層」清武英利
 講談社 2016年7月12日第1刷発行

 元は、週刊現代の連載記事らしいですが、出版に際してかなり加筆された模様。
 丁度、パナマ文書が出たりしたので、それ今だって感じだったのかな。

 舞台はシンガポールで、シンガポール銀行ことBOSのメンバーが主な登場人物。
 その中の何人かは、実名だという。

 で、しょっぱなから、5年の喪が明けるのを待っている富裕層が登場する。
 要は、相続税回避のための提案に従って、日本に帰らないで留まる人達。

 現地では、イグジット組と呼ばれるのだそうだ。
 「ゴールイン」あるいは「あがり」の意味だそうだが。

 要するに、佐藤税理士の本でいう「税金亡命」の脱出者ということですね。
 逃税者たちと言ったら、怒られるだろうか。

 しかし、これって皆さん幸せにになれないのだと(P136以下)。
 5年は長すぎるのだという。

 夫は我慢できても、妻や息子の嫁が日本に帰りたいと言い出す。
 で、言い争いの末に、夫や息子を残して、女達は帰国するのだと。

 シビアな現実ですなぁ。

 この本の中で出てくるショッキングな事件については、下記記事があります。
 日本にいると、ちょっと信じられないような事件ですが。


2016年08月06日(土) 週刊現代
「私は奴らに殺されかけた」ある日本人資産家の告白~『プライベートバンカー』その知られざる正体 文:ジャーナリスト 清武英利

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