「外国会社のためのインバウンド法務」鈴木龍介編著
「外国会社のためのインバウンド法務」鈴木龍介編著
司法書士の鈴木龍介先生の新刊が出ました。
「外国会社のためのインバウンド法務
-事業拠点開設・不動産取引」
鈴木龍介編著
稲垣裕行・吉田聡著
商事法務 2016年8月25日初版第1刷発行
インバウンド法務って、要は、外国企業が日本に来た時の法務対応。
あまり出遭わないけど、出遭うと途端に困ってしまうジャンル。
何せ、誰に何を聞いていいのか、さっぱり分からない。
そこを、強力かつ快刀乱麻の鈴木先生が、ざっくりと。
正直、インバウンドに出遭う可能性は、自分の場合なさそうですが。
でも、いざという時に、この本があれば助かるだろうなと思います。
で、インバウンド目線ではありますが、諸外国の話も当然出てくるので。
普通の税理士にも、それなりに役立つのではないかと思います。
個人的に、これいつか使うだろうと思っているのは。
「第3章 渉外不動産取引の実務」です。
日本の固定資産税制度に相当する課税制度は、他の国でも結構あるようです。
その際に、どう英訳するか、不動産取得税とともに触れてある。
ところが、固定資産税評価額って、他国ではなじみ薄いのだと。
へー。
売買価格と固定資産税評価額との関係も質問を受けやすいらしい。
なるほどね。
もちろん、実際事案に、この本で自分が太刀打ちできるとは思えないのですが。
弁護士さんや司法書士さんにこの本を示して、勉強して貰う。
そういう位置付けの本なのだろうなと。
なお、もう1つ、へーだったのが、ノミニー代表取締役の説明。
確か、「税金亡命」佐藤弘幸で出てきていたんですよね。
事業に関係しない在住者を法規制の関係で、代表取締役にした場合。
これをノミニー代表取締役と呼ぶことがあるのだと。
で、外資系企業からは、同様のサービスが受けられると期待されている。
そういう可能性が少ないのだと。
なるほど、ということは。
国税庁の国際課税部門が買うべき本なのかもしれない。
と思っていると、奥付で、鈴木先生が、税務大学校講師となっているのを発見。
もしかして……。
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