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2016/09/08

不動産探偵の冒険

不動産探偵の冒険


「不動産探偵の冒険」芹澤大介
 幻冬舎メディアコンサルティング
 2016年6月28日第1刷発行

 なかなか面白かった。
 そうだよな、という。

 ただし、前提として、不動産評価の仕組みというか。
 建築基準法や位置指定道路について、最低限の知識が要るのですね。

 あまり書くとネタばらしになりますが。

 要は、売却時用途の区割りで、無道路地にならないことが必要。
 現況の利用でどうかではなく、新規取得者目線で見るべき。

 そこで、現地を目で見るだけでなく、役所調査が大事で。
 特に都内の場合、位置指定道路台帳と公図確認が必須だよと。

 ここが、この話のキーポイントなのですが。
 基礎知識がない読者には、ピンと来ないんじゃないかな。

 戸建分譲の場合の想定区割図がないので、余計そう思う。
 マンションならセーフで、戸建分譲だとなぜダメなのか。

 比較で、2つの図面を入れれば、全然わかりやすさが違った。
 それがないので、分かる人しか分からない説明になっている。

 今売り出し中の鎌倉靖二氏あたりは、この辺逃さないでしょうね。
 端的に言えば、鎌倉氏と比較して、読者目線が足りないのですが。

 波乱万丈を過剰に入れたのも、ちょっと興をそぎました。
 やりすぎで、匂いぷんぷんというか。

 ということで、この本が自費出版に留まる理由は、そのあたりか。
 厳しく言えば、そういうことになる。

 ただ、前提知識があれば、それなりに面白く読めるので。
 本屋で見かけたら、少し眺めてみて、買うかどうか決めてはと。

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