書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10
書く力 私たちはこうして文章を磨いた その10
「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
池上彰・竹内政明
朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
朝日新書600
続きです。
...短文の効用
....P84
竹内 (略)
書き方としては、基本的には自然に文章を書いていって、読み返しながら「ちょっと長いかな」と思ったところを分割しています。
...とにかく「削る」練習をする
◆削るところから、推敲は始まる。
この苦痛な作業に耐えることが、普通の人にはなかなかできなかったりするのですが。
....P88
竹内 (略)
とにかくリズムが素晴らしいと思いますが、無駄なことを一切書いていないんですね。
◆推敲、推敲、また推敲。
そぎ落とした結果、残るものが無駄のない文章。
...簡潔であることの強み
....P91
竹内 (略)
それで、私がなぜこの文章を「うまい」と思ったのかというと、刈り込もうと思っても、これ以上刈り込むところがまったくないんです。一文字も減らすことができない。
◆完成というのは、削る部分がなくなったこと。
...「誰に読んでもらうか」を意識する
....P93
池上 (略)
「読者」によって、あるべき姿が変わっていく。だから、「これは誰に読んでもらうものか」を常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になると思います。少なくとも、その意識を持つだけで、格段に「読者にとって読みやすい文章」が書けるようになる。
◆読者を想定しない文章というのは、あり得ない。
いや、他人に読ませないのなら、どうでもいいのですが。
...好きな表現は「使ってはいけない表現」?
....P98
竹内 (略)
でも、この「好きな言葉」や「好きな表現」というのは、本当はあまり「使ってはいけない言葉」だと思います。
将棋の世界に、大山康晴十五世名人という大棋士がいました。「得意な手は何ですか」と問われて、「プロに得意な手なんてありません。得意な手があるならアマチュアです」と答えたという話があるんです。私は、これにギャフンとなりました。
◆これは、プロの心得という話で、弱点を残していては勝てない。
逆に言えば、得意があるということは、弱点もあることになる。
いかに「全体の」レベルを高めていくか。
それがプロの思想。
....P101
竹内 そう。もっと良い表現があるかもしれないのに、「収まりの良さ」で安易に選んでしまうわけですから、「手抜き」そのものです。
本当にできるかどうかはさておき、無限の表現の中から、一番ぴったりくる言葉を持ってくるのが、私たちの仕事のあるべき姿でしょう。
◆何度も、何度も、何度も、繰り返すしかない。
...なぜその本が好きなのかを分析してみる
...「控えめな表現」の効用
続きます。
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