書く力 私たちはこうして文章を磨いた その4
書く力 私たちはこうして文章を磨いた その4
「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
池上彰・竹内政明
朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
朝日新書600
続きです。
...無駄を恐れない
冒頭から結論へのブリッジを見つける①
....P27
池上 (略)
その「気づいたこと」というのは、最終的に原稿で使うかどうかはわかりません。ただ、「記事の部品になりそうなもの」をとにかく挙げていく。
(略)
このようにして、「書くべき要素」を、まず書き出してしまう。全体の構成は、自分で書き出したその要素を眺めたり、何度も読み返したりしながら、全体の流れが通るようにしていくというわけです。
文章を書くのが苦手という人の多くは、この「要素を書き出す」ということをしていないように思います。だから、テーマ、中身、そして話の流れまで、白紙の状態からすべてを同時に考えなくてはいけなくなっているんですね。
(略)
だから、今は、とりあえず書きたい内容を思いつく限り、メモとして原稿に置いておく。そして、その要素の順番を「ああでもない、こうでもない」と入れ替えることで、原稿が作れればいいんです。
そのときのコツとしては、「全部を使わなくてもいい」と思うことだと思います。
◆この部品主義とでも言うべき考え方は、本書でやはり一貫しています。
悪い意味でなく、コピペの時代らしいといえるでしょう。
....P30
竹内 それから「考えたことのすべてを文章に使うことはない」ということで言うと、私自身が心がけているのは、最初に自分が書いたものを、とにかく半分にしてみるということです。それだけで、文章が生き生きとしていくるんです。
◆これも大事ですね。
とにかく、文章を短くすることで、贅肉をそぎ落とす。
その視点がないと、推敲は始まらない。
続きます。
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