書く力 私たちはこうして文章を磨いた その6
書く力 私たちはこうして文章を磨いた その6
「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
池上彰・竹内政明
朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
朝日新書600
続きです。
...読者に展開を予想させないテクニック
巧みなブリッジのかけ方②
....P42
池上 (略)
まずは、「読者を惹きつける書き出し」。次に、「読者に予想させない展開」。最後に、「書き出しと結びつけたオチ」。これは、一般の方も、参考になる構成方法だと思います。
◆最初と最後で繋ぐ、これは基本ということですね。
...文章に必要な「部品」は探しにいくもの
文章と文章をつなぐブリッジを見つける①
....P46
竹内 (略)
それはまずいという、配慮と言えば聞こえはいいですが、私なりの
「保険」をかけたわけですね。15年も新聞のコラムを書いていると、「これはまずいかな」という保険の感覚だけは、少なくとも磨かれていくんです。
池上 よくわかります。「保険」をかける感覚は、何かを発信したいと考えている人にはとっては、とても大事ですよね。
◆このセンスは大事ですね。
ただ、twitterやlineで、思いつきをそのまま発信する人には無関係。
本書は、文章は推敲することが大前提ですから。
....P48
竹内 (略)
書き出しの部分と締めの部分が決まったので、あとは真ん中をどうするかとなり、うまい具合に投書が探し出せたので、無事に書ききれたという具合です。語れば語るほど、身も蓋もありませんけど。
池上 ポイントは、原稿に必要な部品は自然と目の前に現れるのではなくて、自分から「探しにいく」というところだと思いますね。そうか、文章というのは、こうして作っていくものなんですね。とても参考になりました。
◆よほどの博覧強記でない限り、つなぎになるリングは、そうそう簡単出てこない。
そんな時は、見つかりそうなところに、「散策」してみるということなのでしょう。
続きます。
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