書く力 私たちはこうして文章を磨いた その9
書く力 私たちはこうして文章を磨いた その9
「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」
池上彰・竹内政明
朝日新聞出版 2017年1月30日第1刷発行
朝日新書600
続きです。
..第2章 本当に伝わる「表現」とは
...わかっていることを、わかっている言葉で書く
....P69
竹内 (略)
「伝わらない」文章というのはだいたいにおいて、自分でもよくわかっていないことを、自分でもよくわかっていない言葉で書こうとするときにできてしまうものだと思うんですよ、。
(略)
池上 よくわかります。(略)……、もっと単純に「わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない」と考えています。自分でも内容を十分に理解できていないから、文章が整理できない。結果として、読者にとってもわかりにくい文章になっているんだと思うんですね。
資料として経済の専門書を読んだりすると、もうどこからツッコめばいいのかわからないくらいに文章が崩壊している本に当たることがあります。(略)だから、こういう本を書いてしまうのは、その専門家が自分の研究分野について、実はしっかりと理解できていないんだろうなと、私は考えています。ただ、そこにこそ、私の「開設する」という仕事が入る余地が出てくるとも言えるんですね。
◆論理的に読める文章であることが、まず第一ですね。
それから、無定義で専門用語を振り回さない。
よく言うのですが、家族に読ませても、「なんとなく分かった」と言って貰える文章。
そうでなく、「よく分からない」と言われる文章は、完全なアウト。
いわゆる専門家を自称する人たちによくある思い込みで。
専門的な内容だから、素人には分からないというのがありますが。
一言で言えば、まぁ、勘違いですね。
完全な理解は無理でも、読める文章になっていないと、土俵にすら立っていないのだ。
...ベタに書くことを恐れない
...感情は抑える
...ツッコミを先回りする
続きます。
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