「監査の品質をめぐる競争」って
「監査の品質をめぐる競争」って
会計・監査ジャーナル2016年7月号より。
〇緊急全国研修会
『「会計監査の在り方に関する懇談会」提言を受けて』報告
信じられません。
△
次に、「大手上場企業等の監査を担える監査法人を増やす環境整備」に関する提言は、大手の4監査法人が上場時価総額ベースで9割以上の上場企業の監査を担っているという寡占的な状況の下で、もう少し監査の品質をめぐる競争をもたらすような環境整備が必要なのではないかという問題意識に基づくものである。
(講演1 金融庁総務企画局審議官 森田宗男)
▽
監査の品質の評価を金融庁が行っても、報酬は企業が払う。
この捻れがある状況で、競争原理を口にするのは、アホでしょう。
誰でも思いつくことは、帝国監査法人構想です。
もう20年以上前に、飲み屋で話をしていたことですが。
報酬配分査定方式にして、会計士を準公務員化してしまう。
独立資格としての公認会計士は、たぶん、死にますが。
ただ、安易に監督庁が競争という言葉を口にすることに対して抗議できない業界。
既に死んでいるのかもしれません。
で、この金融庁審議官の発言は、「結果見てなら誰でも言えること」でしょう。
子供に悪いことはダメというのと同じで、中身がない。
本当の処方箋を探すのが、大人の実務家でしょう。
森会長(当時)の講演2は、協会対応ですが。
やはり、今の処方箋になっているわけではない。
関根愛子会長に期待するしかないのでしょうか。
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